「たっての願い」の「たって」って何だろう?って思った。漢字も思い浮かばない。
調べてみると「達て」と「断って」が出てきた。それでもまだよくわからない。「達」ってどういう意味があるのだろう?「達」は「達夫」とかの名前にも使われるのできっと良い意味があるのだろう。
「達」は、
①とおる。道が通じる。「四通八達」 ②なしとげる。果たす。「達成」「到達」 ③とどく。とどける。「伝達」「配達」 ④すぐれる。物事によく通じる。「達人」「上達」 ⑤たっし。通知。命令。「通達」 ⑥たち。だち。複数を示す。
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名前に使われる理由もなるほどなんとなくわかった。「物事によく通じていて、優れた人であり、何かを成し遂げる人。」とも受け取れる。それこそ「達人」だ。

では、「達ての願い」となるとどういう意味になるのだろう?この4つの意味のうちどれが当てはまるのだろう?
考えるには、1の「とおる、道が通じる」だろうか? 「無理を言って悪いけど」「無理を押し通して」って想像する。
「断って」だとすると、「この願いを受け入れるとあなたが大変なのはわかっているけど、そのどうしようと思う迷いの気持ちを断ち切ってでも強くお願いしたい」というイメージかな?
どちらにしても、言われた方が困ってしまうような厄介なお願いみたいだ。

「一生のお願い」「最後のお願い」「断ってのお願い」「一世一代の頼み込み」「一生に一度のお願い」。強いお願いの言い回しはいくつかあるが、どれが最強だろう?
「一生のお願い」は、よく耳にする。顔の前に手を合わせて、笑顔で「一生のお願い! 今夜の夜勤代わって?」というのはドラマではよく出てくる台詞。
「最後のお願い」は、選挙かなぁ?
「一世一代の頼み込みにやって参りました!」と土下座でもされた、すぐさまその場から「金ならないぞ!」と逃げ出したい気持ちになる。
どちらにしても、「一生のお願い」「たってのお願い」「一世一代の・・・」なんて言われると、「なになに?怖いなぁ・・」ってなる。
「達てのお願い」は、「〇〇社長のたって願いとのことです」って言われたら、かなりの強制力がありそうだ。
一生のうちには、どうにもならなくなって誰かに助けを求めることもあるだろう。その時に一世一代のお願いが出来る人がいることはありがたいことだと思う。若い頃はまだしも、ある程度年齢を重ねると、周りを見渡しても誰に頼めるだろう?と思ってしまう。