「嫌われる勇気」を読んで自分が変われば世界が変わると思ったが、それができれば世話ないとも思った。
「置かれた場所で咲きなさい」を読んで、とどめを刺された。そうは言ってもなかなかできるもんじゃないですよ。
それよりも「西の魔女が死んだ」の中の台詞で、
「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。」
こちらの方がよほどスッと沁み込んでくる。そしてほっと出来る。

人生その時その時で、自分が生きやすい場所で生きられたら一番いいじゃないかと。いつかその場所に逃げられるという希望を抱き続けてはいけないのか?
実際に生きやすい場所にたどり着けるかどうかわからない。たどり着けないかもしれない。でも、「置かれた場所で咲きなさい」と言われた時の絶望感と言ったら。
アドラー先生がおっしゃるように、
「あなたが引きこもっているのは、あなたが引きこもっている方が都合がいいから引きこもっているのです。抜け出したいのでなく、引きこもることが目的で、外に出られない理由イコール引きこもりたい言い訳でもあるのです。」と言われたら。
確かにそうかもしれないけど、その通りかもしれないけど、あまりに厳しく残酷ではないですか。
生きていくって大変だということはつくづくそう思えるようになりました。
そのくらいで大変だなんて言うなと言われたそうかもしれないけど。 人はそんなに強くはないです。