自分よりちょっとでも年齢が若いだけでそう思ってしまう傾向になる。
「まだまだ若いのに」
そして、自分も言われる。
「まだ若いからわからないだろうけど」
「まだ若いのにそんなこと言っててどうするの?」
「まだ若いんだから、これからだよ」
70代の人でも80代の人に言われちゃうし。
この前なんて、94歳の人が88歳の人に「80代はまだ良かった。90超えたらもうあかんわ。」って言ってた時には、
もうどうしようかと思った。
最高齢記録保持者でない限り、言われ続ける言葉かもしれない。
さて、自分は「まだ若い」のだろうか?、
それとも「もう若くない」のだろうか?

なんとなくね、
50歳を過ぎた頃から、「まだ若いんだから」の呪縛から解き放たれたような気がした。
自分の中で、50歳までに何かをやり遂げないといけないような気がしていたんだと思う。
若いんだから、何かを一生懸命にやらないといけないような気がしていた。
若いんだから、せっせと動いていないといけない気がしてた。
でも、もう50歳になったんだから、
もうそろそろ少しはのんびりしていてもいいのかなって。
電車に乗っても、席に座ってもいいかな?
「お前はまだ若いんだから席を譲るべきだ」って言われないかな?
寝たふりとかしなくてもいいのかな?
40代は、車内で座っていても落ち着かなかった。
ご年配の人がいたら席を譲らないといけないかと思ってキョロキョロしたりしていた。
それが面倒だから最初から座らずに立っていたりした。
60年ほど生きてきて、
自分では何もしていないと思っていても、50年以上生きてきたらもうそれで十分。
60年も生きたら儲けもん。
70年、80年経ったときには、どうなっているかわからないけど、
それはまたそのときに考えたらいい。
そのとき見える景色に合わせて歩けばいい。
もし、30代の悩んでいる自分にこそっと会えたなら、
こう言ってあげよう。
「50歳過ぎたらフッと楽になるぜ。若いんだからって言われないしさ!」
今やっていることが成功しようが、失敗しようが関係ない。
みんなどうせ似たり寄ったりだ。