
1939年8月のイギリス、デヴォン州。オーエン夫妻から招待を受け“兵隊島”の邸宅を訪れた男女8人は、執事のロジャーズ夫妻に迎えられる。邸宅の各部屋にはわらべ歌「10人の兵隊」の歌詞が飾られ、食卓には10体の人形が置かれていた。オーエン夫妻の到着を待ちながら夕食を終えた8人がくつろいでいると、突然スピーカーから謎の声が響く。それはロジャーズ夫妻を含めた10人の「過去の殺人」を告発するものだった。
タイトルだけは知っていたが、原作も読んでいないし、映画も見たことなかった。あらすじさえ知らない状態でこのドラマを見始めた。 出演する俳優さんたちも、豪華キャストとうたわれていたが、どこかで見たような気がする俳優さんばかりなのだが、名前を見てもよくわからなかった。そもそも外国の俳優さんを申し訳ないくらいよく知らない。
3部作になっていて、それぞれが1時間。連続して一気に見ることができた。ぐいぐいと話に引き込まれて、ハラハラドキドキ。次は誰がどんな殺され方をするのか?犯人も最後の最後までまったくわからない。
最初は一気に10人が出てきて、全員を覚えられるかな?と思ったが、それは心配ない。それぞれの過去のエピソードを描きつつ丁寧に10人を解説してくれる。
観ていて既視感があったのが、やはり横溝正史氏の「獄門島」と「悪魔の手毬唄」だろうか。閉鎖された空間での連続殺人を、童謡や俳句を関連づけて織りなす推理小説。
それぞれの役者さんの演技も素晴らしくて、あっという間の3時間だった。
アガサ・クリスティーのこの小説が発表されたのが1939年で昭和14年。今から83年前。
1939年のイギリスは、9月1日にドイツとスロバキアがポーランドへ侵攻。9月3日にイギリス・フランスがドイツに宣戦布告した。9月17日にソ連も東からポーランドに侵攻し、ポーランドはドイツとソ連の両国に分割占領された。ソ連はそのままフィンランドへ侵攻し、国際連盟から除名される。
そんな頃に発刊された推理小説。
渡瀬恒彦さんの遺作で放送された二夜連続ドラマスペシャルで見ましたね、4年前です。
海外のオリジナル版は見たことないと思います。小説も読んだことがないように思いますね。でも、どれかクリスティの作品は読んだと思います。そんなに前の作品なんですね。
アプリさん
>二夜連続ドラマスペシャル
このドラマが渡瀬恒彦さんの遺作になってしまったのですか。見てみたいです。