
小林聡美主演の「かもめ食堂」と似た雰囲気の、私の大好物な食べ物に関する全4回のドラマ。今回はAmazonプライムでの鑑賞。
母と二人暮らしで、雑誌編集の会社に勤務する中年女性アキコ。職場ではベテランになっているが、若手からは感覚の古さを指摘され始めていた。
そんな折に、母が急死する。そして、会社において不本意な配置換え。これを機に会社を辞めることにして、母が長年一人で切り盛りしてきた食堂を継ぐことにした。
母がやっていたのはご飯ものを提供するいわゆる街の古びた定食屋。そこをリフォームして、パン(サンドイッチ)とスープだけを提供する店を開く。飲み物も出さない。
価格は1,200円。メニューは2種類のパンと1種類のスープのみ。
バイトの女の子が一人。
斜め向かいには、老婦人が姪とやっている喫茶店がある。そこがコーヒーを出していることで気を遣って飲み物は提供しない。必要な場合はその喫茶店から持って来てもらうという気の使いようだ。
その喫茶店はすでに流行りは過ぎて、いつもの常連がポツポツ訪れるくらい。しかし、以前はかなり繁盛したようで、その頃の経営のコツをポツリポツリと厳しく言う。これがかなり自分にも勉強になる。
かなり強気のメニューと強気の価格。これでやっていけるのだろうか?と思うが、それでも自然派の若い女性にはウケてそこそこ流行る。
おそらく持ち家なので家賃もないだろうし、退職金を使ってのリフォームだろうからローンもないのでここまで強気に出られるのだろうと、リアルに考えられる。
様々なお客が来ては、それに対応するのだがそれがなかなかリアル。タバコを吸う人は結果的に帰ってもらうことになるし、ご飯ものを期待した人も同様。そう言うことで客層を絞っているところもあり、この規模でさばける程度に収束していく様が見て取れる。
経費もどう見積もっても経営を圧迫するほどでもないし、人件費もおそらく払えるだろう。ローンも家賃もなく、原価も安く、短い時間効率よく働いて、生きていくに十分な収入が得られそうな一つのモデルにもなりそう。
実はすでに3〜4回観ている。かもめ食堂もそうだが、こういう映画やドラマが好きなんだな。深夜食堂とか孤独のグルメとか。
またその手の映画・ドラマを探してみてみよう。