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ドラマ「ブラッディ・マンデイ シーズン1&2」

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  天才ハッカーである高校生(三浦春馬)がハッキング能力をフルに駆使しながらサードアイという秘密治安機関と協力をして、無差別大量殺人を企てるテロ集団に立ち向かうハードボイルド作品。

 もう三浦春馬の魅力満載。本当に映画界からこの人がいなくなってしまったのが惜しいと思える作品である。そして、同じく昨年自死された芦名 星さんも魅力的な演技をされていた。

 シーズン1が11話、シーズン2が9話。

 息もつかせぬ展開に、3〜4日で一気に視聴してしまった。仲間だった人が実はテロ集団のスパイだったということが多く、人狼ゲーム的な要素もあり、「次はこの人が怪しい」という目で仲間を見てしまう。

 原作は漫画らしいがそちらはまだ読んでいない。ドラマはまだ続けられそうな感じで終わっているが、三浦春馬がいなくなってしまった今ではそれも難しいかもしれない。

 脇を固める俳優陣では、松重豊が本来の怖いけど信頼できる存在を発揮していた。ここ最近は、「孤独のグルメ」や「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」で惚けた役を見てきたが、この頃の松重氏はこういった怖い役がよく似合っていた。

 そして、私にとって初めての女優さんが吉瀬美智子。もう十分ベテランなのに、出演作品を眺めてみても見事に見ていないものばかりだった。そんな吉瀬美智子さんだったが、演技はとても魅力的で引き込まれてしまった。モデルさんだけあって美しくセクシーだ。

 そうそう、このドラマの特徴の一つに、銃で撃たれて死んだと思っても次にはしっかり生き返っているというのがよくある。「生きてたのか!」って。絶対にあのシーンであの撃たれ方だったら間違いなく死んでいるはずなのに、奇跡的に助かっている。そうなると逆に、他のキャストが「あれくらいで死んじゃったの?」と思うほどだ。

 絶対的な信頼を置いていた人が実はスパイであり裏切り者であったり、一番意外な人が裏切ったり、実は裏切りではなくてやっぱりそれは勘違いだったり。毎回そんなのばっかりで「またかよ!」と思うのだが、それでも面白い。

 こんなドラマを見るとハッカーになりたくなる。あちこちのコンピューターシステムに手軽に侵入して、情報を盗み出し、防犯カメラの映像も入手して、個人情報から何から全て引きずり出す。そんなことが見ていて気持ちいい。各回のドラマの最後に「ハッキングは違法だから絶対にやってはいけません」と注意書きが出るが、これを見てハッカーになりたがる子供も多いかと思う。その気持ちを悪い方に使うことなく良い方へ生かせればいいのだけどなと思うばかりだ。

 最後にもう一人。「成宮寛貴」。この人の演技も素晴らしかったなぁ。どうしてあんなことでこの業界を去らなければいけなくなってしまったのだろう。本当に惜しい逸材だったのに。

 長丁場のドラマだったがとても楽しめたドラマだった。



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