
「ノーサイド・ゲーム」に続いて、またまた大泉洋さん主演作品。ノーサイドゲームは、TBS系のドラマだったが、こちらはWOWOWのドラマW。
「エリート商社マンの鉄郎(大泉)が高齢化と多額の負債に悩む故郷の町長に転身し、町を前代未聞のプランで再建していく姿を描く。」
全5回のWOWOWの連続ドラマ。
ただでさえ税収の少ないところへ、高齢による町の過疎化が進み、そこへ大きな病院や水族館などを作ってしまったために、157億円と言う巨額の負債を抱えてしまった緑原市。そこへ来て市長が体調不良もあって急な辞任。
市役所職員は頭を抱えてしまう。そんな時でも利権や権益にしがみつこうとする市議会議員たち。
そんな折に市役所職員である友人に呼び戻されて、いきなり「うちの町の町長になってこの町を救ってくれ」と頼まれた鉄朗(大泉洋)。「おいおい、本気かよ。勘弁してくれよ。」と言いつつも、学生時代にボランティアで途上国の援助をしたことがあり、いずれはそう言うことをやってみたいと言う夢と希望に燃えていた自分を思い出していた。
いかに若い人が魅力的に感じる町にしようかと言うことよりも、お年寄りの終の住処として休眠している3万坪の土地に老人施設を誘致しようと案を考え、それに伴っての雇用を生み出していこうと考えるが、そこには古くからの国会議員や市議会議員たちからの猛反発をくらう。
それにもめげずに最後はその企画を通していくと言う物語。
相変わらずの大泉洋の飄々とした演技に引き込まれる。反対派の市議会議員のドンには「柄本明」。鉄郎を東京から引っ張ってきた幼なじみの市役所職員に平山浩行。鉄郎の彼女に檀れい。
全5回だが、あっという間だった。
大泉洋は長いセリフが続くが、見事に演じ切っている。
これからの高齢化社会。こう言った町興しが活発になればと思ったりもするが、実際に施設に入る窮屈さと、失いそうな自由にやや不安にも思う。しかし、身体も心も衰えていくのは免れようもなく、その不安をいかに減らしつつ最後まで自分の人生を全うするかは、これからの大きな課題でもある気がする。
それにしてもWOWOWのドラマWもハズレがないなぁ。