
思いかけずの号泣者のドラマを観てしまった。
1時間半ほどのドラマだし、石原さとみと寺尾聰の父娘ということで見始めた。
もうドラマ中盤から泣きっぱなし。
父と娘のドラマはいかん。どうしても現実とシンクロしてしまう。
寺尾聰演じる父は、妻を病気でなくし一人で暮らす翻訳家。
一人娘の石原さとみは、自分の教え子と結婚して安曇野で幸せに暮らしていた。
その娘が突然大きなスーツケースを持って帰ってきた。
夫婦喧嘩をしたのか?夫が浮気をしたのか?他に何かあったのか?と心配する父。
娘に理由を聞いても「なんでもないという」。
近所の奥さん(キムラ緑子)と編集者の若者とで、気を揉みながら腫れ物に触るように接する。
父は教え子である娘の夫の元に理由を聞きに行き、その理由を聞いて愕然とする。
そこから再び父と娘との二人の貴重な生活が始まる。
理由を知った父は、それを娘に気付かれぬよう気にかけて、
「きっと父は理由を知ってしまった」と気づいた娘との微妙な生活。
お互いに気を使いながらの生活を、
石原さとみと寺尾聰が上手に演じていて、
そのシーンごとに涙がポロポロ流れ落ちてしまった。
テレ東のドラマとは思えないと言ったら失礼だが、
かなりの良質な感動ドラマだった。
脚本は岡田恵和氏。
さすがでした。