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ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」

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 主人公・蒲原トキコ(吉田さん)は20年前に母を亡くし、今ではの蒲原哲也(國村さん)がたった一人の肉親だった。 破天荒な人生を歩み、自由奔放で愛嬌(あいきょう)のある70代の、独身で勝ち気な40半ばの娘。 一度は絶縁寸前までいった2人だが、今ではときどき外食しながら話をする関係になっている。

ドラマミル

 境遇は自分と重なる部分はあまりないのだが、父と娘という関係から共感できる部分はたくさんあり、うっかり入り込んでしまうと泣けて仕方なかった。

 全12話のうち、前半まではなかなか惹きつけられるストーリーと、役者さんたちの演技力で次々とテンポ良く見ることができた。後半からは、父と娘が触れてこなかった闇の部分が炙り出されてくる。その部分を見ないようにしていたお互いであったが、娘の方がそこを乗り越えないことには先に進めないと感じ始めて、それを本に書こうと決める。

 その取材として父親と向き合うことになる。

 全体通して激しい演技はなく、泣き叫ぶ、激しく罵る、暴力的なものも皆無で、じわじわ滲み出す渋い演技がなんとも画面に惹きつけられた。

 出てくるセリフも思わず書き留めておきたいような言葉が多くて、幾つもメモしてしまった。撮影のカメラアングルや演出も好感が持てた。

 あっという間の全12話。一気に見ることができて、原作本も読んでみたいと思った。

 自分と娘の関係もこんな感じになっていければいいなぁってしみじみ感じた。

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