マスクと言っても、ここ2年ほど顔の一部になってしまったそれではなくて、Twitterを買収したイーロン・マスク氏のマスク。
イーロン・マスク氏は、スペースXと言う宇宙開発企業の創設者でもあり、テスラと言う電気自動車の共同創設者でもある。そのイーロン・マスク氏のマスクは、「Mask」ではなくて「Musk」と書く。
「Musk」とは麝香(ジャコウ)のことで、
麝香(ジャコウ)
麝香(じゃこう)は雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥した香料、生薬の一種である。ムスク(英: musk)とも呼ばれる。 Wikipedia
「宇津救命丸」には現在でも使われていて、「救心」はすでに使用が廃止されている。

イーロン・マスク氏の「Musk」がスペルが一緒だからと言って「麝香」の意味かどうかわからないが、苗字にあたるので麝香に関わる仕事をされていた家系だったのかもしれない。
同じく「Musk」が使われている言葉に、マスクメロンがある。網目のあるちょっと高級なメロン。
あのマスクメロンのマスクは、麝香のMuskから名付けられている。それは麝香ほど強い香りがすると言う意味らしい。だから別名は「ジャコウウリ」。
匂いというのは、人の心まで変えてしまうほどものでもあるし、相性を測るものでもあり、危険を察知するものでもある。匂いがなければ味覚も感じず、この世から色がなくなるほど味気ないものにもなるだろう。
香りはいつの時代も流行の先端にあり、歴史をも動かす。
おはようございます。
『マスク』から『香』の方に続いていくお話。興味深く思います。
人間も外の動物と同様に固有の匂いを発するものですから、昔から、それをカバーするため部屋に『香』を焚き、身に着けていたのでしょう。
現代においても、個人的なものだけでなく、社会や生活の中に様々な香が存在しています。それは、空間の別や個人の別、主張を示すためにも導入されたのでしょう。
現在では、どのお宅のトイレにも芳香剤が置いてあるように、極身近なエチケットとなっています。私にとっての小さな拘りは、毎朝の務めである仏前への線香です。気持ちが落ち着きます。『護り』であり『自己主張』でもあります。
カラスさん
>『護り』であり『自己主張』でもあります。
「護り」というのはなるほどと思いました。以前飼っていた柴犬を散歩させていて、いつもの場所にマーキングすること、昨日マーキングした場所を確認すること、出会った他の犬たちと匂いの確認をすることなど、常に匂いと共に生活していました。人間も知らず知らずのうちに匂いよりも不確かな視覚に惑わされてしまっているのかもしれないなって思いました。街には不思議な匂いが多すぎてそれを感知するのを拒否してしまったのかもしれません。時々山に入ると視覚よりも聴覚と嗅覚に頼っていることに気づきます。
モアイ像の線香立てがシュールです。
Akiさん
こういうの大好き。手作りバザーで買ってきました。モルタルで出来ています。(^_^)
マスク氏から、マスクメロンに至るまで、勉強になりました。
メロンの香りはピカイチですものね。
アプリさん
私も知らないことばかりでした。子供の頃はプリンスメロンばかりでマスクメロンはほとんど食べたことありませんでした。数十年前に初めてご馳走になったマスクメロンの香りには本当に驚きました。由来を知って「なるほどなぁ」と思いました。