今ここから

「伊勢金比羅参宮日記」を含む歴史関係、映画鑑賞の記録、日々の料理レシピ、乾癬について、山歩き、生活の知恵、5人の子育てなど、多岐にわたる個人ブログです。

料理 生活

メンチカツとミンチカツの思い出

投稿日:2020年3月19日 更新日:

 関東で育って、関西で暮らしている私にとって、メンチカツというのは不思議と色々な思い出のある揚げ物。

 子供の頃、忙しかった母が

 「今夜はメンチとコロッケでいい?」

と言って、それを肉屋さんで買ってきて、それに中濃ソースをかけて食べた。その時の価格はよく覚えていないが、メンチカツの方がコロッケよりも10円から20円ほど高かっただろうか?トンカツが1枚150円くらいで、メンチカツが50円、コロッケが1個30円という印象がある。トンカツはほとんど買ったことがなかった。

 その時のメンチカツは、現在関西で売っているミンチカツよりも薄くて、肉は牛豚合挽き肉だったのか、豚だけだったのか、わからない。

 友人の家が肉屋だったので、その作り方を見ていたのを覚えている。

 高さ5mmほどのステンレスの楕円の枠に

、メンチカツの生地を押し込んで、それに小麦粉と溶き卵とパン粉を付けて揚げる。その溶き卵もかなり水で薄めてあったように思えた。肉には少し甘い味がしたように思う。あれは玉ねぎの甘さなのか、肉の旨味なのかよくわからない。

 コロッケは、ジャガイモの皮も当然のように入っていた。だからちょっと中身が黒っぽい。大人になって久しぶりに食べたコロッケの中身がまだ少し黒っぽいのが入っているなと思ったら、それはジャガイモの皮ではなく「牛肉入り」だった。時代は変わったものだと思った。たまに白い中身を見た時は漂白したのかと思ったほどだ。

 そんなメンチカツとコロッケの組み合わせが大好きで、そのメニューの時はうれしかった。千切りキャベツも添えて、それにも中濃ソースをかけて食べた。そのキャベツも千切りというほど細くなくて百切りキャベツくらいでガシガシ顎が痛くなるくらい食べ応えがあった。

 時は流れて、30代半ばに関西に住むことになった。こちらでもメンチカツが食べたくてスーパーに行ってお惣菜コーナーを探した。しかし、子供の頃に食べた肉屋の安っぽいメンチカツが売っていない。売っているのは、

 ちょっと豪華なふっくらとしてデミグラスソースが

かかっていたり、生地が何層にもなっているもので、価格も1個150円ほどする。

 コロッケの種類も豊富で、こちらは安いものからちょっと豪華なものまで様々だ。メンチカツ の種類は少なく、お店によっては置いていない場合もある。

 関西に来てから義母に「ミンチこうてきてくれるか?」と頼まれた時に、てっきり「メンチカツ」のことかと思ったら、「ひき肉」のことだった。「カシワこうてきて!」と言われたときにはなんだかわからなかった。「カシワ」は「鶏肉のこと」しかも「鶏もも肉」。

「肉こうてきて!」の「肉」は「牛肉」のこと。

豚肉は滅多に買わない。トンカツと言ったら「ヒレカツ」。いろいろと常識が違って戸惑う。

 関西のミンチカツは美味しい。

 ちょっと贅沢なおかず。ふっくらと柔らかな食感、美味しいソース、中身も牛肉をふんだんに使っている感じ。ソースの上に乾燥パセリまで振ってある。庶民派のメンチカツとはちょっと違う感じ。立派な高級洋食に成り上がっていた。

 それでも、昔食べたあの庶民的なメンチカツが懐かしくて仕方がない。

 今日の昼ごはんに、急にメンチカツが食べたくなって、最寄りのスーパーに寄ったら、コロッケは山ほど売っているのに、ロースカツ、ヒレカツ、唐揚げ、天ぷら各種、フライものもたくさん山積みになっているのに、ミンチカツが売っていない。なぜだ? これはよくあることなのだ。

 仕方なく、一度手に持ったレジカゴを置いて、そのまま店から出てきた。

 ・・・・・令和2年、昭和は遠くになりにけり。

だれか来る日のメニュー / 行正り香 【本】

「ストウブ」でいつもの料理をもっとおいしく! / 今泉久美 【本】

楽天で購入

-料理, 生活
-, , , , ,

執筆者:


  1. Aki より:

     あの頃のメンチカツはタマネギが多めで甘めに仕上がってたかな、コロッケは武田肉屋に関してカレー粉入り肉無し、コロッケはそうゆうものだと思ってたので、カレー粉の入ってないモノを初めて食べた時はある意味ビックリでした。
    ハムカツも四角いプレスハムで味わいがありましたね、とんかつに関しては仰る通り高くて買えず、向かいのイモフライ屋さんで1本5円を人数分購入してました。
    いつも豚の中肉200gって買ってたけど、今から思えば切り落とし、一度だけ牛肉の注文を受けたけど、当時のは乳臭くて美味しくなかったのを覚えています。今はメンチとコロッケが並ぶと食べ過ぎ、どちらか一つで充分でしょうか♪

    • KURI より:

      Akiさん
       そうそう、あのメンチは甘かった。あの甘さを再現しようと思ってもなかなか再現できないのですが、玉ねぎだけの甘さなのかな?最初に玉ねぎを炒めるとかそんな面倒なことはしないと思うのですけど。武田肉屋のコロッケはカレー粉入りでしたっけ?もう1件なかったけなぁ?忘れちゃったなぁ。1丁目?の新井肉屋は同級生の家でした。イモフライ屋も良く買ったねぇ。1本五円でしたか。プールの帰りにも買って食べた記憶があります。その南の細い路地に釣具屋があって、その向かいが「まっちゃんち」という駄菓子屋さんで、お店の奥で「もんじゃ焼き」を食べさせてくれた。
       武田肉屋の「中肉」って懐かしい。あれは「もも肉」じゃなくて「豚こま肉」とか「切り落とし」だったのね。牛肉を今でもあまり食べないのは、子供の頃に美味しくない牛肉を食べたせいだと思っています。臭くて筋張っているイメージがあった。今はよほどでなければそんな肉にはお目にかからないのにね。(^_^)

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

お気に入りの天ざるそば

 美味しいお蕎麦屋さんに行くのはなかなか出来ないので  自分で作るしかない  蕎麦は、上州粕谷製麺所の「ねじれそば」  そばつゆは「創味のつゆ」  天ぷらは、野菜の天ぷら  この日は、カボチャ、ねぎ、 …

10代の娘が帰ってくると

 春休みで10代の末娘が帰省すると、  作るおかずがガラリと変わる。  「何食べたい?」  「肉!肉!肉!肉!」と言う状態。  「煮物か揚げモノ、どっちが・・・」  「揚げ物!!!」    こちらも5 …

酢の物としての冷しゃぶ

 最初は、長芋を使った酢の物を作ろうと思っていたが、  作っているうちに、冷やしゃぶもキュウリの塩もみもすべて混ぜることになってしまった。  そんな一品。 作り方  長芋は細い短冊切り  キュウリは薄 …

チルド焼売で2品

 エビマヨ風焼売  一箱100円以下で買えるチルド焼売を使って2品ほどメインのおかずを作ってみた。  まずは、玉ねぎと一緒に炒めたら ・ケチャップ 大さじ2・ヨーグルト 大さじ2・マヨネーズ 大さじ4 …

黄砂と空気清浄機

 中国の西に広がる、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から、  遠路遥々、偏西風に乗ってやってきた黄砂は、  令和3年3月29日の午後から西の空にやってきた。  その日の日中はさほど感じなかったが、夕方の西の …