乾癬が悪化している。
毎年この時期は悪化するのだが、いつもよりもひどい。
それも鍼灸治療をはじめてからここまで悪くなることはなかった。今までの一番ひどい時くらいに悪化している。
額、鼻の下や鼻の穴の中まで、耳の周りから耳の穴の中まで、後頭部、首、背中、腰、ふくらはぎ、臀部、手の表裏、ひじ・・・。こう順番に書いていて「全部じゃないか」と思った。
反対に出ていないところはどこだろう?
「眼球」
目玉以外は全て出ている。
見た目だけなら、ある程度慣れてきた。
顔に出ているのも、以前だったら人に会いたくないと思っていたのに、今はそれほどでもなくなっている。おっさんになったから見た目は気にしなくなったかもしれない。

今つらいのは、痒いこと。
それも掻き出したら余計に痒くなり、掻いたところが出血して血だらけになり、そこがまた悪化すると言うこと。
掻かずに我慢して、しばらくすると痒みは去っていくこともある。それを期待してしばらく目を閉じてじっと我慢していても痒みが増してくる時はつい掻いてしまう。
最初は叩いたりつねったりして誤魔化そうとするが、やはり最後は爪を立てて掻かないと気が狂いそうになる。
あちこち血だらけになって痒みが落ち着いた時、ため息が出る。自分の体が穢れている感じがする。汚いもののように思えてしまう。
心が折れる。
いつまでこれが続くのだろうと途方に暮れる。
一番つらいのは、その心の問題なんだと自覚する。
こんな時には一人で悩んでいないで、いつもの鍼灸院へ行くのがいいと思い、予定より少し早かったが助けを求めに行った。
現在の状態を見てもらって、背中や腰あたりを視診、触診、そして問診。
脊椎も一つずつ整えていく。
いつものように鍼をうち、低周波をあて、灸を据えていく。
最後に「腎の脾臓も悪くないですよ。前回よりも良くなっています。」
「皮膚は揺れながらも回復に向かうでしょう。心配入りません、確実に良くなりますよ。」
言葉に救われる。
頭の中でドロドロになって見えなくなっていた希望が、キレイに洗われて姿を見せ始めた感覚だ。
帰り道は幾分か歩くスピードも速くなった気がする。
人の体は心の持ちようでこうも変わるものかと感じた。
まだまだ頑張れそうです。
これからも一緒に希望を見いだしましょう。
同じ病で悩む仲間たちよ!