二人分のお弁当を詰めて、
ちょっとオシャレにしようと白シャツにデニムで玄関に降りたら、
「これじゃ、ペアルックみたいでなんだか恥ずかしい!」
妻とファッションが被ってしまった。
「でも今から着替えたんじゃ間に合わないし」
ご近所さんに見つかると恥ずかしいので、少し俯き加減に駅まで歩いた。京都に着いてしまえばもうそんなことは気にしなくていいのだが、少なくとも学区を出るまではなんだか落ち着かない。

市営地下鉄東西線「東山駅」で下車して、岡崎の京都ロームシアターの隣の細見美術館へ。
今日のお目当ては「つながる琳派スピリット 神坂雪佳(かみさかせっか)」。明治・大正・昭和と活躍した京都出身の画家であり、図案家。
この細見美術館は1階から入って地下1階、地下2階へと潜っていく。

1階の展示室を見終わると、吹き抜けのスペースに出てまた一つ下の階へと階段を降りる。

神坂雪佳との出会いはもう10年ほど前に「琳派ブーム」が来ていた時に知った。この上の写真の絵を見て「なんて可愛いのだろう!」と思ってポストカードを買ったのがきっかけ。その時は京都のあちこちで琳派の美術展があったのであちこち観に行ったのを覚えている。
今回は神坂雪佳に特化した展示だったので、とっても充実したもので大満足だった。いつもは美術展に行ってもほぼ購入しない「図録」まで買ってしまったほどだ。2,200円の図録で、展示されていた作品写真や解説が全て書いてあったのでお得感満載。

「なかなかすごかったねー!やっぱり観に来てよかった。」と妻と大満足。
その美術館のすぐ隣にはお気に入りの雑貨店があっていつもここに立ち寄る。「芽亜里(めあり)」さん。掘り出し物がないかチェックチェック。

そこから西に歩いて鴨川を渡って高瀬川沿いの木屋町通り。以前は伏見とつながる運河だった高瀬川。その「一の舟入」の場所。小舟に伏見の酒樽が積んである。↓

森鴎外の書いた小説「高瀬舟」もこの川が舞台。
その隣には「島津製作所創業の地」があり、

そのまた隣には日本銀行京都支部の立派な建物がある。↓

今日はお弁当を持ってきたのはいいが、それを食べる場所が見つからない。ちょっとした公園でもあればいいのだが、この繁華街にはなかなかそんな場所がない。木屋町通りから三条通り、そして河原町通り。
そうだ、「アンジェに寄って行こうよ!」。

さてそこから三条通りの池田屋前を通って再び鴨川へ。

なかなか弁当を食べる場所が決まらないまま川端通りを四条まで歩いてきてしまった。

南座前は若者でいっぱい。四条大橋の脇から鴨川の河川敷に降りて、その河原にシートを敷き二人並んで弁当を食べることにした。

二人分のお弁当。いつもの卵焼き、ケチャップウインナー、こんにゃく煮、糠漬けという定番のものばかり。

↑南座の西側から、鴨川のせせらぎを聞きながらお弁当を食べる。今日の京都は蒸し暑かったが、川縁を吹き抜ける風は気持ちよかった。
四条大橋からちょっと東の先斗町(ぽんとちょう)を上る。夜の飲み屋街と言うイメージなのだが、昼間はランチもやっていて、川床でちょっと豪華な昼食も食べられる。この日も多くの人が川床で優雅に食事をされていた。こちら側の入口は狭いが、

狭い入り口を抜けて川の方へ出ると、京都らしい川床の風景。

ランチはお店によって京風だったり、フランス風、焼き肉だったりよりどりみどり。相場はざっとみると安くて2000円ちょい。普通で4000円弱。ひとり5000円あればなんとか余裕で食べられるかなって感じだった。夜だとその3倍くらいから?ってところだろうか。

先斗町「歌舞練場」を右手に見えるとそろそろこの通りも終わり。
↓そして、知る人ぞ知る「ホホホ座」もここにある。

再び三条通りを西に歩いてから寺町通りを上り、新しくなった鳩居堂を一通り見て回って、
ご存じ「本能寺」の脇を通って京都市役所前のいつものパン屋さんでパンを買ってから電車に乗って帰ってきた。

↑「本能寺の変」の時の本能寺はこの場所じゃなくてもう少し南西の方にあった。「能」という字が違うのも「ヒ(火)」を避けて「去」に変えてある。
今日は街中を1万歩。アスファルトの上を1万歩はやっぱり堪える。

神坂雪佳のデザインでプラ板を作ってみた。
やっぱり可愛いな、って。
>ご近所さんに見つかると恥ずかしいので、
→いやいや、ご近所様たちは
「いつも仲良しご夫婦」と思っていらっしゃるので、大丈夫。
うちも一人ででかけようとすると、マンションの仲良しさんたちに、
「きょうはひとり?」と聞かれます。
そういえば、ご夫婦でよくでかける方が、数組おられますよ。
>南座前
→また、行く機会があれば、京都観光したいです。前回はコロナの影響で、18時間ホテルに缶詰めだったので・・・。
しんちゃんママさん
初めて「真っ白のシャツ」を着てみたのです。ちょっと派手かなぁって思いながら。以前、真っ白のズボンを勇気を出して買った時も、いざ履いてみたらやっぱり外に出られなかったことがあったのでした。
今回の白シャツはどうにか着て外に出ましたが、まさか妻とかぶるとは。
ママさんに「大丈夫」とおっしゃっていただいて、ちょっと勇気出ました。
南座の前を通ると、いつもしんちゃんママさんを思い出します。(^_^)
考えたこともないけど、京都の都市部でお弁当広げられるところって難しいんだろうねぇ
まだ鴨川とかあるので、東京よりはずっといいかも。
真夏だと日陰じゃないと耐えられないよね・・・
Akiさん
弁当を持っていく時は、あらかじめ食べる場所を考えて持っていかないといけませんね。今回は四条河原だったからまだ良かったのですが、三条河原だと20代のカップルがズラリと並ぶので、なんだかとてもアウェー感満載です。(^_^) おっしゃるように真夏の河原は日差しがキツくて耐えられません。
お二人で美術館に行くって羨ましいです。
うちは、行ったことがあったけど、興味の度合いが合わないのでその後、誘わなくなってしまいました。二人で行くのは植物園とかになります。
お弁当どこで食べるのかなと、鴨川の河川敷、今頃なら暑さもそれほどではなくて心地よいのですね。
この展覧会、この後はパナソニック汐留美術館で見られるようなので行ってみたいです。
アプリさん
興味の度合いが合わないものは、映画や観劇、展覧会などうちも別行動になります。アウトドア系は私だけ、土いじりも妻はやりませんので、一緒に出来るものは出来るだけ一緒にやりたいって思います。
神坂雪佳展は、次は汐留ですか。ご興味があればぜひ。(^_^)
こんにちは(^^)
初めまして、詩音連音と申します。
初めての書き込みかな???(^^;)
京都は数回訪れていますが、歌に関係してなのでベタな観光旅行がしたいです。1年ぐらい短期の移住がしたいくらいです(笑)
先斗町・・・懐かしい。
夜の街に出かけ、おばんざいをいただきました。
京の街、もう人がたくさん出ていますねェ~。
コロナ禍の時に誰もいない「渡月橋」がTVに写り感動したものですが、もうそれも無いですね・・・。
「神坂雪佳」、初めて知りました。
>「芽亜里(めあり)」さん。
行ってみたいです(^^)
ご夫婦仲が良くて羨ましいですぅ~(^^)
うちなんて、一緒にお出かけなんてここ数年一回もないかも???(^^;)
というのは、単身赴任が続いているからなんですが・・・(^^;)
里帰り???も年に3回なもので。
ワタシが行きたいと言っても、返事なし・・・怪しい(笑)
詩音連音さん
コメントいただきありがとうございます。おそらくコメントをいただけたのは2回目かな?と思います。(^_^)v
>1年ぐらい短期の移住がしたいくらいです(笑)
それわかります!私もそんな風に思っていました。まさか隣の街に住むとは思いませんでしたが、引っ越してきた時は毎週末京都に出かけて観光していましたもん。
>先斗町・・・懐かしい。
近くに住んでいても、先斗町でおばんざいを食べたことも、祇園で飲んだこともないんです。どこかいいお店教えてってよく聞かれますが、全然わかりません。(^_^;)
>ご夫婦仲が良くて羨ましいですぅ~(^^)
自営業でほぼ24時間一緒にいますから、お互いに機嫌を損ねると大変面倒なことになるので、極力仲良くするように心がけております。この世で一番気を遣う人間は間違いなく妻ですね。
ご主人は単身赴任で頑張っておられるのですね。昔、里帰り出産で妻が実家に帰った時が一番長く離れていた時かなぁ。あとはよくも悪くもずっと一緒なので、浮気をするにもどこで何やっているかもすべて隠しようもないです。