
風を遮る上着を羽織って、手袋とマフラーを装備してから家を出る。
Apple Watchの「フリーウォーキング」のスタートボタンを押してから歩き出す。
1時間ちょっと5〜6kmの湖岸ウォーキングだ。
気温がカクンと下がると、歩く人たちがガクンと減る。
夏にはあれだけ歩いたり走ったりしていた人たちも、みんな姿を消す。
おしゃれなウェア、ピカピカのシューズ、派手なアクションや、後ろ向きで歩く人など、
みんな居なくなった。
いるのは、長年歩き続ける常連さんたちと、防寒着を身につけながらバスを釣る釣り人くらい。
常連さんたちは、特にお互い挨拶を交わすわけでもなく、ただ毎晩お互いの存在を確認しつつ、
ただただ規則的に歩く。
いつもの時間に、決まった場所で柔軟体操をしたり、いつもの景色を眺めたりして、また戻っていく。
きっとまた春になって暖かくなると、また新しい人が新しいウェアでたくさん出現する。
またそれが楽しい。
次はどんなウェアで、どんなシューズで、どんなスタイルで歩くのか。
毎年違う流行で面白い。