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なんだかんだで人生飽きないように好奇心だけで生きてきたけど、こんなんでよかったのかなぁ?と言うブログ。

ひとりごと

分類して比較して

投稿日:2023年1月28日 更新日:

 「世の中には2種類の人間がいる」

 そんな話題で盛り上がった時があった。

 2種類しかないの?

 自分はどっちなんだろう?なんて、無意味に考えしまったり。

 そんなどうでもいいことに振り回されて、喜んだり不安に思ったりさせられてしまう。

 「比べなきゃいい」のはわかっているけど、今までがずっと比べられて生きてきた。

 テストの成績、運動の成績、仕事の出来不出来、収入の多さ少なさ、勝ち組負け組意識。

 この歳になれば、そんなことはもうどうでもいいわってことも言えるようになったけど、今まではそんなことばかり考えてきたと言っても過言ではない。歳を重ねて何が気楽になったかと言えば、そう言うことからの脱却かもしれない。

 「朝起きて、元気だったらそれだけで幸せ」って思えるようになった。それだけ、身体の不調があちこち出てきたってことかもしれない。

 「いつも元気が当たり前」だと、その次のステップに行くけど、その元気がない時は、「まずは元気にならないと」って思うし、「とりあえず元気で良かった」と安心することで、「さてそれじゃどうしよう」ってことにもなる。

 「今日も元気だご飯がうまい」って言う幸せを、「いや、俺の方がご飯がうまいと感じてるぜ」と比較されても「いや、そこじゃない」って思うし、メニューの違いでもない。

 お隣の人が宝くじ1億円が当たって聞いても、昔ほど羨むことはないだろうし、却って大変じゃない?って同情したりさえする。高級車を買っても、大きな家を建てても、すごいなって思うけど比べて「悲しむ」ことはなくなった。

 「比べて喜ぶ」に関してはどうなのだろう? 少なからず「なんだかんだで、みんな大変なんだよね」って思っているから「お金があったらあったで、なかったなかったで」「元気なら元気なりにやるべきことがあるだろうし、元気がなければないでこれまた大変だし」「悩みがあってもなくても考えることはあるし」「美人もイケメンも、自分にコンプレックスを持っているらしい」。

 だから比べても仕方ないのだけど、区別して、分類して、比較することで便利なこともあるのかなぁって思うが、それは誰が喜ぶことなのだろうって考えてしまう。

 でもみんな知らず知らずにやっている。うちとあの家とは格が違うとか、うちのお父さんの方が偉いとか、出身校の偏差値がちょっと上とか、今ではどうでも良いことで優劣をつけてちょっとほっとしたり、悔しがったりする。

 そんなことが徐々にどうでも良くなって「あ〜よく寝た! 今朝は珍しくスッキリ目が覚めた!」と言うだけで、オールオッケー!になってしまう。

 そんな生き方になれた今が、幸せなのかもしれないな。「あ〜よく寝た!」なんて朝は、年に1〜2回しかないけど。それでもいいのだ。

-ひとりごと

執筆者:


  1. Aki より:

    昨夜は同業会先輩の奥様の通夜75歳、15年胃ガンで闘病してました。
    先週はラジコンクラブ師匠の奥様の葬儀72歳、死因は心筋梗塞だけど、20年前から糖尿病で治療、寒波でおくやみが多いのかな…ウチはまだまだだなんて思わないけど、師匠宅は一人娘も乳がんで治療中、家族構成が同じ我が家と重ねると泣けてきます。
    羨ましいとか、自分が勝ったなんて考える余裕も無くここまで来てるのかな・・・でも羨ましいって言ってあげると喜ぶ人は多いので、よく口にしてるかも^^

    • KURI より:

      Akiさん
       そうでしたかぁ。境遇が似ていると余計ですよねぇ。
      ここのところ救急車も多いし、うちの近所もお年寄りばかりなので近くに停車するとドキッとします。

  2. 一般人 より:

    自分と他者を比べた事がないので、よくわかりません。
    上を見ても切りがないし、下を見ても切りがないので。

  3. 匿名 より:

    「夫婦で仲良く笑って、食べて、仕事して、趣味を満喫でき、歌舞伎と宝塚に行けて、時々、息子たちとお嫁ちゃんが来てくれて、91歳の母が超元気!    
    義姉夫婦とも弟夫婦とも仲良し。」幸せです。

    • しんちゃんママ より:

      上記、名前を入れ忘れましたが、しんちゃんママです。

    • KURI より:

      しんちゃんママさん
      分かります。
      なんだかんだといろいろあるけど自分にとっての「幸せのポイント」がしっかりあれば、それでOKというのは私も同じです。

  4. アプリ より:

    学生時代はテストの成績とか、通信簿があるから自然と比べていたかもしれません。

    社会人になってからは好きな仕事につけてそれだけで幸せで、人と競争しようとかは思いませんでした。今の介護の仕事に変わってからも仕事を覚えるのが背一杯でやりはじめ、相手ありの仕事だけど割りかしマイペースです。

    • KURI より:

      アプリさん
       その時の置かれた状況に応じて色々なのかもしれませんねぇ。周りとの比較も、それを意識するかどうかは性格にもよるのでしょうかねぇ?
      確かに、やたらと気にする人もいたし、気にしない人もいたように思います。

  5. カラス より:

    生物体の宿命なんでしょうかね。
    誰かと比べる、なんて狭く小さなものではなく、チカラを付けることで生き残るという。
    つい個々の狭い空間での順位や優位にこだわるだろうが、その先の広がり、有効性、可能性が問題ですね。
    そのことに気が付くのは、現役を退いてからってことが多いかもしれない。

    • KURI より:

      カラスさん
      >現役を退いてからってことが多いかもしれない。
       確かにそうですねぇ。
       現役の時にそれに気付いたとしても、そこにこだわらずに競争社会で生きていけたのかどうか、自分でもわかりません。家族を守るために、負けないように必死だった気もします。

  6. しんちゃんママ より:

    ちなみに、これはお寺の門前掲示板ですか?
    バス道路にあるお寺の門前に同じような掲示板があり、
    バスの中から目に入ります。
    毎回、いいことばが書いてあります。

    • KURI より:

      しんちゃんママさん
      >ちなみに、これはお寺の門前掲示板ですか?
      そうです。ここは浄土真宗大谷派のお寺ですが、宗派にかかわらず最近多いですよね。
      私は自分で「お寺ポエム」って呼んでます。お気に入りのがあったら写真撮ったりしています。
      ポエムといえば、「マンションポエム」も好きです。新しいマンションの広告のトップに書かれているコピーですが、
      「閑静なるこの丘に 最高の夢を実現する」←適当に書きました
      こんなやつ。意識して読むと面白いです。(笑)

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