
数日前の桜の満開を過ぎて、近江国四ノ宮(天孫神社)の桜は掃き清められていた。
この日の日中は夏日で日差しも鋭かったので、午後遅くに散歩へ出掛けた。

墓参りを済ませてから小関峠へ向かうと、峠途中の山桜はまだ美しく咲いていた。

峠を下り、山科盆地へと下りてくると、ソメイヨシノはすでに時期を過ぎて、側溝にはピンクの道。

琵琶湖から京都へと流れる琵琶湖疎水は、すでにたくさんの水が流されており、この地上に見える水は主に灌漑用、南禅寺界隈の庭園などに使われる。

ソメイヨシノの花は終わっても、あちこちで別種の桜や春を告げる花が咲き始めてきている。

近江国四ノ宮から1時間20分歩いて辿り着いたのは、山城国四ノ宮。
とは言っても、山城国には一ノ宮が二つ(上賀茂神社、下鴨神社)あり、二ノ宮以下は存在しないことになっている。これは近江国四ノ宮も同様である。

この四ノ宮さんは「諸刃(もろは)神社」という。本殿の手前にある拝殿は真ん中で左右に割れている。
祭神は
・天児屋命(あめのこやねのみこと)
・天太玉命(あめふとたまのみこと)
の二柱。
天孫降臨の時に、左右を補佐した神様とのことで「両刃大明神」となり、「両刃」が「諸刃」に改称されたようだ。

拝殿の奥には朱で塗られた本殿。

見上げると大きな鏡があり、自分の姿が映し出される。
境内も丁寧に掃除が行き届いており、とても気持ちの良い空間だった。
参道を旧三条通りまで戻って、その通りを東へ戻る。
京阪四ノ宮駅までの途中にあるお地蔵様。少しユニークな形の地蔵堂。山科地蔵として知られる「徳林庵」。こちらも立ち寄ればいつも誰かしら休憩しており、素敵な癒しの空間になっている。

徳林庵から東にすぐの辻を左に曲がると京阪四ノ宮駅。ここは京阪電車京津線の車両基地にもなっており、この日は800系の車両が2台停車していた。

近所のサクラを見ながらこんなに暑い思いしたことあったかなぁ?って言うくらい今年は暖かいですね、この写真からは爽やかな雰囲気が伝わってきます。
Akiさん
確かにそうですよね。半袖Tシャツで花見が出来そうでした。
日が少し陰ればスッと気温が下がって気持ちの良い風が吹いてきました。
駅名になるほど、由緒ある神社なんですね。
一宮・二宮はよくありますが、四ノ宮とは珍しい。
千葉県にも四宮神社があった記憶があり、調べてみました。
『近江国滋賀郡出身だった日下刑部美則が自身の産土神「四宮大明神」の分霊を当地に勧請』と書いてありました。 ⇒納得!!!
しんちゃんママさん
わお!びっくりですよ。近江国滋賀郡とはこの辺り。そこの四宮と言えば「天孫神社」。そちらの四宮さんもこちらの四宮さんも祭神は「彦火々出見命」。驚きました。
だから、歴史はおもしろい。
しんちゃんママさん
>だから、歴史はおもしろい。
ホントそれ!おっしゃる通り!(^_^)