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寿司というもの

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 先日、新規開店の回転寿司に行ったことを書いた

 ほぼ店員さんと接することなく、着席し、寿司を食べて、会計まで済ませられた。

 私の中の寿司のイメージは、ハレの料理で滅多に食べられるもんじゃない高級な料理という感じ。だった。子供の頃は、「寿司、天ぷら、うなぎ」これぞ高級日本食なんて考えていた。

 それが、「マック(マクド)にする? それともサイゼ? 回転寿司でいっか?」というところまで身近になった。実際にどれも似たような金額で食べることができる。

 「客の目の前でその時最高のものを最高の状態で握って初めて寿司という」とか、「そもそも江戸前で獲れたものだけを使うのだ」とか、「いやいや、酢を使っていること自体すでに寿司じゃない」とか、「握り寿司だって江戸時代1800年頃からのものだし、手軽なファーストフードだったんじゃない?」とか、それぞれに寿司へのイメージがあるかと思う。

 回転寿司で出されたものを「こんなの寿司じゃない!」とか「こんな寿司は認められない」と言って「昔ながらの熟鮓(なれずし)」を出されても、多くの人は「こんなのお寿司じゃない!」と認めないだろう。

 「常識」というものは時代とともに変化し、「当たり前」が「当たり前」でいられる旬というのは思ったより短い期間でしかないのかもしれない。

 ↑自分で握った見栄えの悪い寿司でも、

 ↓プロが握ったちょっと高価な握り寿司も、

 何をもって「寿司」と言えるのか?これも時代と共に変わってきているだろう。

 酢飯の上に焼肉やハンバーグがのっていても寿司として売られているし、酢飯さえ使えばなんでもOKとも言える。卵焼きがのっていても寿司なんだから焼肉でも問題ないと言えばそうだ。

 寿司は海外にも広まっている。そうなると、魚介類を避ける人にも提供したり、コメを食べない人にも寿司のようなものを出すことになる。それこそ酢を使っていない寿司まで出てくる。

 またここで「寿司ってなんだろう?」ってことを考えなければいけなくなってくるのだ。

 これはどの分野でも言えることであって、「日本語が乱れている」とか「日本人らしさが失われている」とか「昔の京都の面影がなくなった」とかも、自分の最初の印象と違っていたり、思い込んでいたものと違うことへの違和感だったりする。

 ただ、思っていたものと違った時に、それに対応する適応力が衰えてきたことは確かだ。回転寿司に行けば、回ってきた皿をそのまま取ればよかった。回転寿司にも近くに握ってくれる人がいてその人に言えば握ってくれた。しかし、いつしかその人もいなくなり、液晶画面から注文するようになり、更には透明なドーム状のカバーがしてありすんなり皿が取れなくなった。生ビールも自分で注ぐようになり、席への案内もAIで、会計もセルフレジ、「ありがとうございました」の声もスピーカーから私の背中に向けて発せられた。

 さて、これから他の外食産業も変化してくるだろう。定食屋に入って「おばちゃん!ニラレバ定食!」「ごちそうさん、お金ここ置いとくし」「ありがとう!」というシステムは懐かしいが、その時代に戻って欲しいかと言われるとそれはまた違う気がする。

 この先、食事はどうなるのだろう? 匂いもデジタル化が可能になり料理のデジタルデータから3Dプリンターのようなもので再現できる時代が来るのだろうか。それを食べてみて「おぉ、意外と美味しいじゃん!」となるかもしれない。でもそこで「店員と接しない外食」の時の違和感のように「俺たちはこれを望んでいたのか?」「これでいいのかな?」とふと考えてしまうだろう。

 「おじいちゃん、これってなんで握り寿司っていうの?」と聞かれて「昔は人間が手で握っていた時代の名残りだよ」と答える時が来るのかもしれない。

-ご飯もの, ひとりごと, 料理, 日本語, 魚介類

執筆者:


  1. Aki より:

    確かに江戸前の頃は大衆のモノだったのが、いつの間にか高級になりつつあったけど、回転ずしが元に戻してくれたのかな。
    好き嫌いは無いとはいえ、出来合いの握りセットに入っている玉子と茹でエビの握りは残したい、それと噛み切れないホッキ貝もかなw回転すしはそこら辺に近づかないで済むのでありがたい♪

    • KURI より:

      Akiさん
       お刺身は、子供の頃の「スジばかりのマグロ」「噛み切れないイカやタコやトリ貝」で嫌いになったので、今はどれでも美味しい。確かにあの「玉子」は不思議なネタですよね。どうやって作っているのでしょうね?(^_^)

  2. しんちゃんママ より:

    KURI様の握ったお寿司、おいしそう。プロみたい。

    お寿司は貝類&青魚しか食べないので、ずっとお寿司は苦手でした。でも、回転寿司は好きなネタを注文できるので好きです。近くにチェーン店ではなくて、地元の会社が経営している回転寿司屋さんがあり、店内で食べたり、テイクアウトしたり。。。カウンターの中に板前さんが2~3人いて、目の前で握ってくれます。一応、お寿司は回転していますが、板前さんに紙に書いて注文。1皿125円~500円だから、休日でも子供連れがほぼいない。入店したら、ホワイトボードに書いてある「きょうのおすすめ!」を見るのが楽しみ。お寿司、食べたい!!!

    玉子焼きを単品で注文すると、熱々が出てきます。

    • KURI より:

      しんちゃんママさん
       刺身が苦手な妻とはほとんど寿司屋には行ったことがありませんでしたが、回転寿司なら色々と食べられるものがあって一緒に行ける様になりました。これは回転寿司のおかげです。(^_^)
      >地元の会社が経営している回転寿司屋さん
       そういうお店、いいですよねー。うちの近くにも欲しいです!

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