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なんだかんだで人生飽きないように好奇心だけで生きてきたけど、こんなんでよかったのかなぁ?と言うブログ。

ライフシフト 生活

手紙のありがたみ

投稿日:2020年3月31日 更新日:

長いこと手紙を書いてきた

遠く離れた母へ
そして、叔父や叔母たちへ
仲人さん
従姉妹にも書いた
そして、親友にも

故郷を離れたから書けたのだと思う
生まれ故郷に住んでいたら書いていなかっただろう

しかし、母も亡くなり
叔父も亡くなり
仲人さんも亡くなり
叔母は施設に入った

 30代の頃から「家族新聞」として近況を知らせてきた。子供が増えるごとにその新聞の発行は増えていった。今でもファイリングしてあるが、ズシリと重い。

そして、その新聞は子供たちが帰省すると、みんなで開いて昔話に花が咲く。

子供たちも大きくなり、家族新聞も作らなくなった。

そのかわりに手紙を書くようになった。

 押し花も作って季節感を出したり、手作り消しゴムハンコを押してみたり、簡単なイラストを描いてみたり。

 明るい話題を選んで書いていたが、時には悩みを打ち明けることもあった。

 普段はお返事が帰ってくることは稀であったが、

 そんな時には「すわ大変」とばかりに、すぐに返事を送ってくれた。

今まで手紙でどれだけ私が救われてきたことだろう

「いつも手紙をありがとう」と言ってもらうが
ありがとうはこちらの台詞だ

手紙を送る相手がいるというのは幸せなことだ

失ってからつくずくそう思う

若い頃はわからなかった

話を聞いてくれる友人
挨拶をする近所の人
郵便や新聞を届けてくれる人
そして、手紙を受け取ってくれる人

毎年咲いてくれる桜も、忘れていた道端のスミレも

すべては私の生きる環境であり、私自身でもあったのだ

便箋を選ぶ時間

万年筆のインクを選ぶ時間

書き出しの文を考える時間

書いている間、ペン先が紙の上を滑る音

書き上げたときにつく息

宛名や住所を書き

その季節に合わせて切手を選び

スタンプのデザインと配置を考え

便箋をきちっと追って

すすっと封筒に入れていき

封をしてから封緘印を押す

切手をバランスよく貼る

そして、近所の古い丸型ポストまで歩いて行って投函

この一連の儀式のようなものがあっての手紙なのだ

失ってみるとわかるその喪失感

誰かに伝えたいこの思い

誰かに聞いてもらいたいこの切なさ

そんな言の葉を万年筆のインクに込めて

紙に染み込ませ

届けこの思い

メールでは届かないもの

LINEでは伝わらないもの

手紙でないと届かないもの

あります。







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