
多部未華子ちゃんの魅力が満載の映画。
それと共に、倍賞美津子さんの凄さを感じた映画でもあった。
元の作品は韓国なんですね。それのリメイク版。まったく下調べなしで観ました。
女手一つで娘を育て上げた73歳の瀬山カツ(倍賞美津子)は頑固でおせっかいな性格のため、周りからは敬遠されがち。ある日、ふと入った写真館で写真を撮り店を出ると、20歳のときの若々しい姿のカツ(多部未華子)になっていた。カツはヘアスタイルやファッションを一新、名前も節子にし、人生を取り戻そうと決意。その後、のど自慢大会で昭和歌謡を歌ったことから……。
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序盤の倍賞美津子さんの渋い演技も素晴らしいが、多部未華子ちゃんが出てきてからの華々しさは本当にパワーを感じる。
歌を歌うシーンが多いが、その歌唱力は置いておいて、歌っている時の表情や動きだけで元気がもらえる。
「若いって素晴らしい!」というセリフがあったような気がするが、そのセリフ通りの印象を与えてくれる演技力だった。
今年4月に惜しくも亡くなられた志賀廣太郎さんも、少年のようなおじいちゃんを演じている。うまいなぁって観ていられる。
そして、先日観た「君は月夜に光り輝く」に出演して、難病の彼女相手の北村匠海君は、今度は倍賞美津子の孫で出演。今度はバンドでギターを弾いている。パンクだかデスボイスっぽい曲で、おばあちゃんには騒音でしかない。そこで若返った多部未華子ちゃんが懐メロを歌うとこれがまた心に響く。
特に「悲しくてやりきれない」が今更ながら心にしみた。
ザ・フォーク・クルセダーズ。サトウハチロー作詞、加藤和彦作曲。
劇中歌の編曲がまた良かった。誰だろう?って思ったら、小林武史さん。
流石でした。
明るいコメディー映画が観たいなって気軽に観始めたけど、最後はしっかりと泣かされて、そして勇気づけてもらった。
とてもいい映画でした。