
岡田准一と麻生久美子の主演による、30歳の男女を描いた等身大のラブストーリー。監督は「ニライカナイからの手紙」の熊澤尚人。進むべき道に迷うカメラマンの聡と、フラワーデザイナーを目指しフランス留学を控える七緒は、都会の古アパートに暮らす隣人同士。お互いに顔を合わせたこともなかった2人だが、壁越しに聞こえる生活音で次第に心を通わすようになる。
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2009年の映画なので、岡田准一も麻生久美子もお若い。
古いアパートに隣同士で暮らしているが、生活音だけはよく響いてくるが実際に顔を合わせたことがないと言う関係。
他人の生活音というのは、大抵の場合「雑音」として聞こえてきてどちらかというと不快な場合が多くイライラすることが多い。この二人もそうなのであるが、うるさいと感じながらもお互いを心配してあげている。
見知らぬ人が飼っている見知らぬ犬がキャンキャン啼いているとうるさいと感じるが、恋人が可愛がっている愛犬の鳴き声はそれほどうるさいと感じなかったりする。音の出元によってその音にイラつくかそうでないかが決まるところがある。
そう考えると、この映画の顔を見たことない相手の生活音がそれほど不快に思わないというのは、お互いに「出来るだけ静かにしなくちゃ」という気遣いが感じられるからだと思う。時には大きな音を出してしまう時もあるが、その時に申し訳ないというニュアンスが出せるかどうか。そんな細かいところで人の心は高ぶったり落ち着いたりするものだ。
気心しれたお隣さんならちょっと一晩賑やかに騒いでも大目に見てくれるが、引っ越して来たその晩に挨拶なしでどんちゃん騒ぎされたらそりゃ文句の一つも言いたくなるところだ。
そういう意味では、この二人はすこぶる健全でありお互いに気を遣っているのがよくわかるだけに、会ってみたいと思うのだと思う。
最後も気持ちよくすっきりと終わる。「あ〜、良い映画だったな」って気分になれる。こういう映画を見るとやはり日本映画は良いなと思う。
>気心しれたお隣さんなら
→湯沸し器交換で、よくわかりました。
しんちゃんママさん
ちょっとした音でも気を使いますよね。一軒家に住んでいてもそうですから、マンションはもっと大変でしょうね。湯沸かし器無事交換できてよかったです。(^_^)
タイトルの「おと・な・り」はお隣という意味なんですね。
音なり、も掛けているのかと・・・
お隣の音、独身のときはマンションに住んでましたが、お隣もたぶん独り者なので、音が気になることはありませんでした。今、実家で父がテレビやラジオの音量が大きいので心配です。一軒家といっても家が接近しているので、父は高齢で耳が聞こえずだし、今さら補聴器もむずかしいかなと。
こちらの家では、義母が同じようにテレビの音量が大きいです。まあ、家が接近していないので、問題はないのですが。
犬、最近は家の中の飼い犬ばかりなのか、鳴き声を聞かなくなりました。
アプリさん
「おと・な・り」はお察しの通りだと思います。
テレビの音量ですか。確かに音の大きいおうちありますけどあまり気になったことはないかもしれません。
犬の鳴き声も、いつも吠えてくる犬の声はうるさく感じますが、自分に慣れてくれる犬の鳴き声は気になりません。勝手なもんです。(^_^)