
菅田将暉と本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseの共演によるダークエンタテインメント。「20世紀少年」など数多くの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志によるオリジナル脚本を、「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡監督のメガホンにより映画化。漫画家として売れることを夢見て、アシスタント生活を送る山城圭吾。ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまった山城は、警察の取り調べに「犯人の顔は見ていない」と嘘をつき、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34」を描き始める。お人好しな性格の山城に欠けていた本物の悪を描いた漫画は大ヒットし、山城は一躍売れっ子漫画家の道を歩んでいく。そんな中、「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生する。主人公・山城役を菅田、殺人鬼・両角役をFukaseがそれぞれ演じる。
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初回は妻と映画館で、2回目はひとりでAmazonプライム。
初めて見た時は、面白くて娘たちにも勧めていた。2回目もやっぱり面白くてその世界に入り込んでしまった。刑事役のコンビふたりが「小栗旬」と「中村獅童」で、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の北条義時と梶原景時と重なってしまってなんだか面白かった。
この映画の魅力は、なんと言ってもFukaseの不気味さ、そして菅田将暉のキャラクターが乗り移ったような演技力。それに尽きる。Fukaseの演技は演出によるものなのか、それとも自身の演技力なのか、どちらにしても何回見てもゾッとしてしまう。菅田将暉の怯える感じ、そしてまだその恐ろしさを知らない時の高畑充希の温かさ。そして、刑事役の二人。そのバランスがよくとられている。
きっとまた見るだろうな。怖いもの見たさで。残虐なシーンが見たいわけじゃない。そういうシーンは目を閉じていたいのだけど、どうしてまた見たくなるのか自分でもよくわからない。
殺人者が殺人を楽しんでいるように、殺戮を描いている漫画家も、その殺戮を楽しんでいる。その漫画の読者も殺人を楽しみ、その映画を見ている自分も仮想の殺人を楽しんでいるのだろうか?そうは思いたくないが、振り返ってみると「プライベート・ライアン」の冒頭の30分のリアルな戦闘シーンも数回見ているし、ボクシングのノックダウンのシーンを集めた動画を見たり、死体が映った映像とかを何故か探してみたりしてしまう時がある。
やはり人間でそういう残虐性を持っているのかもしれないと、そう思いたくないがふと感じては自分でゾッとしている。
義経もいらっしゃいますね
Akiさん
そうでした!(^_^)
鎌倉殿だぁぁ。
獅童さんを初めて知ったのは、テレビドラマ HR(エイチアール)の鷲尾君。このドラマで三谷幸喜さんにドハマりして、今に至っております。
今月毎夕、BSで〝夫婦道〟を観ていました。今週、若かりし頃の高畑充希さんがゲスト出演していました。いい俳優(女優?)さんになりましたね。
しんちゃんママさん
獅童さんは卓球映画「ピンポン」で知って、ずいぶん怖そうな人だなって思いました。次が竹内結子さんと共演の「いま、会いにゆきます」。またガラリと印象が変わりました。それまで歌舞伎役者さんとは知りませんでした。高畑充希さんは最初は朝ドラ「ごちそうさん」。お目目ぱっちり、歌もうまくてかわいかったです。