
ジャッカルという呼び名だけ知られる正体不明の超大物暗殺者と、彼を追うIRAの元テロリストの攻防を描くサスペンス・アクション。フレデリック・フォーサイスの有名小説『ジャッカルの日』のフレッド・ジンネマン監督による同名映画化作品(73)にインスパイアされている(クレジットはなし)。監督は「ボーイズ・ライフ」「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。原案・脚本は「ハード・ターゲット」のチャック・ファーラー。製作はケイトン=ジョーンズと、「マイケル」のジェームズ・ジャックスとショーン・ダニエル、「デビル」のケヴィン・ジャール。製作総指揮はテレンス・クレッグ、ハル・リーバーマン、ゲーリー・レヴィンソン、マーク・ゴードン。撮影は監督とは「ロブ・ロイ」でも組んだ、「インデペンデンス・デイ」はじめローランド・エメリッヒ監督とのコンビで知られるカール・ウォルター・リンデンロウブ。音楽はコーエン兄弟とのコンビで知られる、「アサシンズ」のカーター・バーウェルで、主題歌はマッシヴ・アタックが担当。美術は「ザ・ロック」のマイケル・ホワイト。編集は「ボーイズ・ライフ」「コピーキャット」のジム・クラーク。衣裳は「素顔のままで」のアルバート・ウォルスキー。タイトル・デザインは英国のアート・パンク集団であるサイモン・テイラーTOMATO LONDONが担当。主演は「フィフス・エレメント」のブルース・ウィリスと「真実の行方」のリチャード・ギア。共演は「スニーカーズ」のシドニー・ポワティエ、「ロミオ&ジュリエット」のダイアン・ヴェノーラ、「ふくろうの叫び」のマチルダ・メイ、「マイ・ニュー・ガン」のテス・ハーパーほか。
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この映画のことは何も知らず、ブルース・ウイルスとリチャード・ギアの共演ってすごいなってことだけで見始めた。
原作はあの有名な「ジャッカルの日」だったのは、上記の解説を見て知った。まだ読んでいない本だが、タイトルだけはよく知っていた。
話はモスクワから始まる。KGBとCIAやFBIも出てきて、やや混乱するが、ブルースウイルスが演じる正体不明の凄腕暗殺者と、元IRAの優秀なテロリストで現在服役中のリチャードギアの対決。ブルースウイルスの方は単独で変装や偽造パスポートを駆使しながらアメリカに侵入し、大統領夫人暗殺を企てる。一方リチャードギアは、アメリカとソ連の共同組織と組んでそれを阻止しようとするもの。冷血無慈悲なブルースウイルスと、さまざまなしがらみのあるリチャードギアの描き方が秀逸で、最後まで飽きさせない。
なかなかの傑作だった。