
先日、大きな火球があちこちで目撃され、そして鮮明に撮影もされた。
燃え尽きるときは満月ほどの明るさになったという。
あれだけの大きな火球であっても、大気圏に突入したものの大きさはゴルフボールほどの大きさだという。
この映画では、高校生の天文部員によってたまたま見つけられた彗星。その軌道が地球と重なるという。
その彗星の大きさは数キロにも及ぶ。普通の流れ星が数ミリで、先日の火球がゴルフボールくらいだから、直径数キロの物体が地球に激突したらそれこそ地球滅亡だ。
発見されて一年後に衝突すると計算された。アメリカ政府はロシアと組んで宇宙船を飛ばし、彗星に着陸させ核爆弾で爆破を試みるが失敗に終わり、二つに割れただけに終わった。
アメリカは100万人だけをノアの箱舟のような施設に収容し、種の保存を図ることにする。
絶望の中で人々はどのような行動に出るか、そのあたりを描くのがこの映画の目的のように思える。
最後には彗星は衝突する。そして地球は大きな被害を受けるが絶滅までには至らないで済んだ。それは衝突する直前にある命を張った犠牲があったからだった。
もしも、1ヶ月後に人類が滅亡すると決まったら、どうするのか?自分でもその時になってみないとわからない。おそらく若い人をどうにか残すことを考えるだろうなと思う。自分はもうどうなってもいいと。これは本能的なものなのだろうか?
同時期に公開された「アルマゲドン」というブルース・ウイルス主演の映画は、小惑星の衝突でこちらはどうにか衝突を免れる。ブルースウイルスが哀しきヒーローとなりその犠牲のもと小惑星は二つに割れて軌道が変わる。
ディープ・インパクトは、最後に衝突から想像を超える巨大な津波に街が押し流され、壊滅的な被害を受ける映像があるのだが、そこがこの映画の見所ではない。
宇宙船を操縦する老いたベテラン宇宙飛行士と、それを老いぼれと思っていた若手の優秀な宇宙飛行士たちとが、宇宙での想像を超える難関なミッションを乗り越える時に、経験を積んだベテランの落ち着いた判断力に敬意を表するところが心をうった。
最後に多くの人が自己犠牲によって大切なものを守るということ。それで満足して死んでいく様が美しかった。これは戦争映画でもみられるものかもしれない。少しでも人の役に立って死ねるということは、なんとも羨ましくもある。それが自分の守りたいもののためであれば尚更だ。若い頃はそれほどそう思わなかったかもしれないが、今はそれが本望とさえ思うのはやはり歳をとったせいなのだろうな。
火球がらみで見始めた映画だったが、良い映画だった。
ロバート・デュヴァル好きだぁー
ちょっと前のトム・クルーズと共演したアウトローの狙撃シーンもよかったなー、古いけど地獄の黙示録で戦闘中に良い波だからって部下にサーフィンさせたりとかインパクトありすぎ、これからもまだまだ見たい役者さんです♪
ロバート・デュヴァル、よかったですー。吹き替え版を観たのですが、声がまたよくて、調べてみたら坂口芳貞さん。でも今年の2月に亡くなられていました。合掌。