今ここから

「伊勢金比羅参宮日記」を含む歴史関係、映画鑑賞の記録、日々の料理レシピ、乾癬について、山歩き、生活の知恵、5人の子育てなど、多岐にわたる個人ブログです。

映画

映画「ドライブマイカー」

投稿日:

村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、「偶然と想像」でベネチア国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのみさきを三浦透子、物語の鍵を握る俳優・高槻を岡田将生、家福の亡き妻・音を霧島れいかがそれぞれ演じる。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞。ほか、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞した。

映画.com

 劇場で鑑賞。他のお客さんは2人だけ。

 いい映画だと思うのに、この時期だから仕方ないか。

 3時間は体力的にキツかったが、それでも充実した3時間だった。派手なアクションも、美しい映像も、びっくりすることもない脚本なのに、ずっと画面から目が離せない。退屈な時間のない映画だった。

 俳優さんたちも素晴らしい。

 セリフも間合いもどれも言うことなし。何も文句のつけようがない。

 「良い映画だったなぁ」とジワジワと感じられる映画。そう思う映画ってそれほど多くない。

 なんと言っても「三浦透子」と言う女優さん。初めてみたかな?って思ったが、妻に教えられて気がついた。

 「天気の子」のあの曲を歌っていた人だ。

  映画の中では、舞台俳優であり演出家でもある家福(やふく)の短期間の運転手役。23歳の女性と言う設定。

 家福は、愛していた妻を2年前に突然くも膜下出血で亡くしていた。その愛する妻は、多くの男性と関係をもっていたが、家福は見て見ぬふりをしていた。それは妻を失いたくないからだった。

 運転手を任された23歳の女性ミサキも、複雑な過去を抱えていた。

 そんな二人は、毎日朝と晩と片道1時間の通勤の間、演劇の脚本のテープを流した車の中で、その劇と対峙する。

 その劇と自分の背負っている贖罪とがシンクロしつつ、少しずつ自分はどうしたら良いのかという道を探っていく。

 うっかりすると爆睡してしまうかもしれない。

 そうならないように映画の世界に没入していく。でも、決して眠くはならない。どんどん目は冴えてくる。

 静かな時間の中に、自分でもよくわからない緊張感が常に漂っていた。

 見終わった後の雰囲気も、満足感や充足感、スッキリ感と言うのでもない、なんとも言えない感情が残る。

 「いい映画だったなぁ」

 きっとそう思える映画。

 もう一度観たいけど、お気に入りの椅子で観たいな。

 3時間、映画館の座席に座っているのはちょっときつい。

-映画

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

映画「真夏の方程式」

東野圭吾原作、福山雅治が天才物理学者・湯川学を演じる人気シリーズの劇場版第2作。子ども嫌いで有名な湯川が、10歳の少年・恭平と海辺の町で夏を過ごすことになり、事件に巻き込まれていく姿を描く。手つかずの …

映画「さよなら くちびる」

「黄泉がえり」「どろろ」の塩田明彦監督が、小松菜奈と門脇麦をダブル主演に迎え、居場所を求める若者たちの恋と青春をオリジナル脚本で描いた音楽ロードムービー。インディーズ音楽シーンでにわかに話題を集めただ …

映画「世界でいちばん長い写真」

 内気でいつも自身のない男子校生(高杉真宇)が、改造された大版パノラマ写真機を手に入れたことから少しずつ前向きに積極的になっていく気持ちの良い青春ドラマ。  最初の数分間、結婚式の新婦控室で、新婦と主 …

映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜」

 昔、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を読んだ。何度も何度も読み返した記憶がある。ヒトラーの狂気とその時代の空気とたくさんの不運な出来事があのような地獄を作り出してしまった。  実際のヒトラーを見たことは …

映画「ハゲタカ」

2007年に放送され、企業買収という斬新なテーマを扱い話題となったNHKドラマの映画化。徹底した合理主義で多くの企業の買収を成功させてきた敏腕ファンドマネージャーの鷲津は、日本の閉鎖的なマーケットに絶 …