
「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督がメガホンをとり、人と保護犬の絆を描いたドラマ。犬との絆を育む主人公を、田中圭が演じた。原作・脚本は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「余命1ヶ月の花嫁」などで知られる脚本家の斉藤ひろし。
市役所職員の赤西民夫は、上司からの勧めにより飼い主に捨てられて保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことになる。民夫は人懐っこいこの犬をハウと名付け、民夫とハウは次第に絆を深めていく。そんなある日、突然ハウが姿を消す。必死にハウを捜す民夫だったが、ハウは遠く離れた青森の地にいた。偶然のアクシデントが重なり、青森まで運ばれてしまったハウは、大好きな民夫の声を追い求め、そこから民夫の待つ横浜まで798キロの道のりを目指す。
田中が主人公・民夫役を演じるほか、池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、石橋蓮司、宮本信子らが脇を固め、石田ゆり子がナレーションを担当する。
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妻はひとりでこの映画を映画館に観に行って「よかったよー」って言っていた。どうしてその時に一緒に行かなかったのか思い出せないが、きっと山に行っていたのだろう。
主役の田中圭は、どの映画でもなんとなく頼りない感じで不器用で情が深いイメージ。この映画でものっけから婚約者に理不尽にフラれて、その後の式場のキャンセルをしてキャンセル料を支払って、職場にも「結婚なくなりました」と報告し、結婚のために購入した新居の40年の住宅ローンも支払うことになる。
そんな人生のどん底の時に上司から飼い主に捨てられた保護犬(ハウ)を飼うことを勧められて、一緒に生活することになった。ひとりぼっちで寂しい思いをしていたが、ハウとの生活はとても充実していて見違えるように明るくなった。
しかし、ある時そのハウが、子供が投げたボールを追いかけたことでなんと長距離トラックの荷台に入り込んでしまって、横浜から青森まで運ばれてしまうのだった。青森で降ろされたハウは、関東を目指して歩く。
田中圭は必死に探したが、見つからず1年がすぎた。ハウは青森から歩いてくる途中で、様々な寂しい人に接してはそばにいてあげて癒してきていた。
そして、最後は飼い主の元に戻るのだが・・・・。
同僚の池田エライザは好きな女優さんで、観ていて飽きない。ベテランの宮本信子の演技も秀逸だし、名脇役の野間口徹もいい味出してた。