
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングのコンビが再びタッグを組み、人類で初めて月面に足跡を残した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描いたドラマ。ジェームズ・R・ハンセンが記したアームストロングの伝記「ファーストマン」を原作に、ゴズリングが扮するアームストロングの視点を通して、人類初の月面着陸という難業に取り組む乗組員やNASA職員たちの奮闘、そして人命を犠牲にしてまで行う月面着陸計画の意義に葛藤しながらも、不退転の決意でプロジェクトに挑むアームストロング自身の姿が描かれる。アームストロングの妻ジャネット役に、「蜘蛛の巣を払う女」やテレビシリーズ「ザ・クラウン」で活躍するクレア・フォイ。そのほかの共演にジェイソン・クラーク、カイル・チャンドラー。脚本は「スポットライト 世紀のスクープ」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」のジョシュ・シンガー。第91回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞。
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とても興味深い映画だった。
ヒーローモノっぽくせず、
やってやったぜ!と言う勝利感や達成感を目的とせず、
アームストロング船長の内面を装飾せずにドキュメンタリーっぽく描いた作品に思えた。
ジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックが演じた「ゼロ・グラビティ」を見た時もそうだったが、宇宙への憧れから入ったが、映画を見てあまりにも宇宙の過酷さを知って、行ってみたいとも思わなくなった。
今後、宇宙旅行が当たり前になって、飛行機に乗って海外旅行へ行く感覚で、訓練もなく、いつもの格好で気楽に行けるようになれば別だが、現在のような状況では恐ろしくて行きたいと思わない。
一緒に訓練していた仲間が次々と事故などで死んでいく。次は自分かもしれない。家族もそう思って飛行士に選ばれたら誇らしいけど、次は自分の夫が死ぬ番ではないだろうかと夜も眠れなくなる。
それでも、次にまた飛行士に選ばれたらそれに乗り込む主人公の精神状態はどうなっているのだろうか?
そういう心理の一端を顧みることが出来るような演出になっている。
再現映像も素晴らしくて臨場もあり、その時の緊張がひしひしと伝わってくる。
なんとも言えない恐怖がうまく伝えられていると思った。
141分という長い映画であったが、あっという間だった。ずっと画面から目が離せない映画であった。
またもう一度観てみたい。