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映画「プール」

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日本の家族から離れ、タイ・チェンマイ郊外にあるゲストハウスで働く母・京子を訪ねてきたさよだったが、そこで暮らすオーナーの菊子、従業員の市尾、タイ人の子供・ビーとうまく馴染めずにいた。しかし彼らと数日を共にすると、自分を置いていってしまった京子と自然に向かい合うようになる。「デトロイト・メタル・シティ」「ヘブンズ・ドア」などの脚本家として知られる大森美香が監督を務め、林聡美、加瀬亮、もたいまさこら個性派俳優が出演している。

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 小林聡美、もたいまさこ、伽奈の3人と言うと私の好きなドラマの「パンとスープと猫日和」。そこに加瀬亮が加わる。

 「かもめ食堂」とか「めがね」とかと同じ雰囲気の映画になっていて、なんともゆったりとした気持ちになる。環境音楽ならぬ環境映画。

 年頃の娘と母を残してひとりでタイに移住してゲストハウスで働く京子(小林聡美)。そこへ日本から娘(伽奈)がひとりで旅行に来る。

 母のことを「あの人は変わっている」と言う娘。

 「私とおばあちゃんを置いて、ひとりで海外に来ちゃって好きなことやっている勝手な人」と言う気持ちのようだ。

 母のところに着いたら、空港に迎えにきたのは母ではなくゲストハウスで働いている人。そしてゲストハウスでは知らない現地の子供と一緒に暮らしていた。

 自分の子供と暮らさずに、他の子供と一緒に暮らす母に納得のいかない娘。

 それを母に訴えると、「私はあの時はそうしたかっただけ」。

 好き勝手に生きているおばちゃんと、おばあちゃんの感覚に振り回される日本人的常識を持つ娘という構図が面白い。そんな生き方がこのタイの郊外に来ると許されてしまう。そう言うのをすべて受け入れてしまうような環境があると言うことだ。

 同じ脚本で日本の郊外のゲストハウスだとそうはいかないだろうなと思う。その環境に似合う当たり前というものがあるのかもしれない。そういう意味では、「生きづらくなったら環境を変えてみる」というのは理にかなっているのかもしれない。タイに来て日本の当たり前を振りかざしても暖簾に腕押しなのかもしれない。



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