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映画「ボヴァリー夫人とパン屋」

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フランス文学の古典「ボヴァリー夫人」をモチーフにした、絵本作家ポージー・シモンによるグラフィックノベルを「ココ・アヴァン・シャネル」のアンヌ・フォンテーヌ監督が映画化。フランス西部ノルマンディーの小さな村で稼業のパン屋を継ぎながら平凡な毎日を送るマルタン。彼の唯一の楽しみは文学。中でも「ボヴァリー夫人」は繰り返し読み続けている彼の愛読書だ。ある日、彼の向かいにイギリス人夫妻、ジェマとチャーリー・ボヴァリーが引っ越してきた。この偶然に驚いたマルタンは、小説のように奔放な現実のボヴァリー夫人=ジェマから目が離せなくなってしまう。夫の目を盗み、若い青年と情事を重ねるジェマの姿に、マルタンは小説と現実を重ねあわせて妄想をふくらませ、思わぬ行動に出るのだった。主演のマルタンに「屋根裏部屋のマリアたち」のファブリス・ルキーニ、ジェマ・ボヴァリーに「アンコール!!」のジェマ・アータートン。

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 フランス文学の古典である「ボヴァリー夫人」という小説は、読んだことはないがあらすじを読むと「甘い恋の毒が人妻を狂わせる。夫の陰で情事を重ねる美人妻の、悲劇的な末路――。」というものらしい。

 この映画は、それをモチーフにしている。

 フランスの田舎町でパン屋を営む中高年の夫婦。その店主は毎日決まった仕事を坦々とこなしていた。趣味は読書。中でも「ボヴァリー夫人」は自分を興奮させてくれる作品で繰り返し読んでいる。その小説を彷彿させるような出来事が起こる。向かいの空き家にイギリス人の夫婦が引っ越してきた。

 その奥さんがとても若くて肉感的なボディでエロティック。店主はもう完全に「ボヴァリー夫人」と重ね合わせてしまっていた。そして、その奥さんが気になりすぎて監視するようになっていく。やがて期待通りというか、若い男性と不倫をするようになり、これでは小説と同じように不幸な結末になってしまうということで、どうにか二人を別れさせるように仕向けるが、なかなかそうはいかない。

 そんな近所のおじさんの心配をよそに、若い奥さんは不倫を続け、さらに元カレとも・・・。もうおじさんの妄想は止まらなくなる。それをコミカルにではなく、あくまでもエロティックに描いていく。

 この若奥さんを演じるのが「ジェマ・アータートン」という、元ボンドガール。さすがボンドガールという感じだった。

 冴えないオヤジを演じるのが、ファブリス・ルキーニというフランスの俳優さんで、この人の演技もとても楽しい。

 なんだかんだで最後まで飽きることなく、楽しく観ることができた楽しい映画だった。



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