
リングの上で自作の詩を朗読し、どちらの言葉が聞き手の心に届くかを判定して勝敗を決める「詩のボクシング」を通し、成長していく人々の姿を描いた青春エンタテインメント。「合葬」「ディストラクション・ベイビーズ」の若手個性派俳優・岡山天音と、「non-no」専属モデルで映画「暗殺教室」などにも出演した武田玲奈が主演を務める。高校卒業後、実家の梅農家で働く玉置勤には妄想癖があり、自分の妄想を発揮できる場所を探し求めていた。ある時、声と言葉のスポーツである「詩のボクシング」の存在を知り、興味を抱いた玉置は、「詩のボクシング教室」に通うようになる。教室にはラッパーや暗そうな女性、年金暮らしの老人などクセのある面々が集まっていたが、そこへ、ある悩みを抱えたひとりの女子高生が加わり……。インディーズ映画の登竜門として知られる田辺・弁慶映画祭の第10回開催を記念して製作された長編作品。監督・脚本は、「チキンズダイナマイト」「独裁者、古賀。」など個性的な作品を発表し続けている俊英・飯塚俊光。
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こう言う世界があるのは知っていたが、こうやって映像で観てみると面白そう。
自分の中の妄想を具現化してみんなの前で披露するのは、とても恥ずかしい。でもそれを実現した時の爽快感はたまらないだろうなって気もする。
自分がこうやってブログという形で文章で表現しているのも、それと同じスタンスかもしれないが、「詩のボクシング」の方がもっと発散の度合いが大きいだろうな。
俳句を詠むのも、絵を描くのも、歌を歌うのも、楽器を弾くのも、ダンスを踊ったり舞踊を舞ったりするのも、自己表現としては一緒で、一番自分が気持ちがいいと思うことをやるのがいいと思う。
気持ちよく楽しいのが一番だ。人生は大変で辛いことの方が多いから、少しでも楽しく気持ちの良いことをした方がいい。今は大変でも、その後に楽しいことが待っているなんてことを考えていると、いつになっても楽しいことはやってこない。だから今現在、そしてそのちょっと先まで楽しいことが続くように頑張るのがいいと思う。
その先のことなんて、誰にもわからないのだ。確率論として、「今ここで有り金全て使ってしまったらその先は地獄が待っているに決まっている」ということだって、それが100%正しいかというとそんなことはない。人生何が起こるかわからない。2000万円あれば老後は少しは気が楽かと言えばそんなことはないだろうし、無一文であっても幸せになれる可能性もきっとあるに違いない。
先のことは誰にもわからないのだ。
特に若者がこのようにその一瞬に感情を爆発させるというのは素晴らしいと思う。年寄りがしみじみ語るのもいい。どんな形でも自分の頭の中のものを自分の外にアウトプットするのは素晴らしい。それが人の心を動かし、社会的に良い方向へいけば尚更やりがいにもなる。
B級映画と思いながら見始めたが、最後まで目が離せず一気に観てしまった。