
凄絶な死闘の末、アポロ・リード(カール・ウェザーズ)を倒しヘビー級の新チャンピオンとなったロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は、底辺から這い上がったヒーローとして大衆、マスコミ界から熱烈に歓迎された。それから3年、ロッキーは妻エイドリアン(タリア・シャイア)、ロッキー・ジュニア、義兄ポーリー(バート・ヤング)、トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)らの熱い声援を背に、勝利の道をひたすら走り続け、10度の防衛を記録した。だが、これ以上高みへ昇る目標もない、充ち足りた日々はロッキーからハングリー精神を奪っていた。チャリティーで怪物レスラー(ハルク・ホーガン)と戦い観客を熱狂させたものの、所詮は真剣勝負など望むべくもないショーに過ぎなかった。しかも、凄い戦績で彼を猛追しているクラバー・ラング(ミスター・T)の存在があった。その頃、ロッキーを讃えて市の博物館前に巨大なブロンズ像が設置されることになった。その除幕式に出席したロッキーは感謝のスピーチの最後に、引退を宣言。ところが、観衆の中にいたクラバーがロッキーの弱腰をなじり、エイドリアンをも侮辱する言葉に、ロッキーは挑戦を受けたが、ミッキーは「3ラウンドしか持たない」と悲観的だった。やがて試合当日。ミッキーが心臓の痛みを訴えて倒れた。不安な思いでリングにのぼったロッキーに、クラバーのハンマー・パンチが炸裂。ロッキーは2ラウンドともたなかった。しかも控え室に戻ったロッキーを待っていたのはミッキーの死だった。奈落の底に叩き落とされたロッキーに協力を申し出たのは、かつての宿敵アポロだ。
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今回も、前作のラストシーンからスタートする。
全米の有名人になったロッキーは、10回の防衛戦を戦い抜いたが、それは相手を選んでのことだった。今回の敵役となるクラバーという選手は、虎の目を持つ恐ろしい強さを持つボクサー。ハングリー精神旺盛で目がギラギラしている。
一方ロッキーは、マスコミにうまく使われ、金にも不自由しない生活を送っていた。怪物レスラー(ハルクホーガン)とのチャリティーショーでの戦いをやったりと、かつてのハングリーな眼差しを失っていた。
そんな中でクラバーとの戦いになったが、あっさり2ラウンドでKOされる。そして、長年ロッキーを支えた老人のトレーナーのミッキーが心臓発作で死んでしまう。
クラバーとの再戦に挑戦するがトレーナーがいない。そこに名乗り出たのがロッキー1と2で戦ったアポロだった。
今回はアポロとの友情、そして、自分はなんのために戦うのか、ただガムシャラに戦うのでなく今回は頭を使って戦うようになった。
この映画でも、最後は期待通りに気分爽快に終わる素晴らしい映画。
シリーズものは、どこからハズレが出るものだが、ランボーでもロッキーでも、まだハズレに出会っていない。
このロッキー3では、いつものロッキーのテーマ曲に加え、「アイ・オブ・ザ・タイガー」という印象的な名曲が流れる。