
2018年にNHK BSプレミアムなどで放送され、単発ドラマながら写真集発売など異例の広がりをみせた「京都発地域ドラマ ワンダーウォール」に未公開カットなどを追加した劇場版。京都の片隅にある学生寮・近衛寮。その寮は一見無秩序のようでありながら、そこに暮らす「変人」たちによる磨きぬかれた秩序が存在する場所だった。100年以上の歴史を持つこの寮に、老朽化による建て替えの議論が巻き起こる。新しく建て替えを希望する大学側と、補修しながら現在の建物を残したい寮側の意見は平行線をたどり、両者の間に壁が立ってしまう。そんな大学と寮を分ける壁の前に、1人の美しい女性が現れる。脚本は「ジョゼと虎と魚たち」やドラマ「その街のこども」「カーネーション」の渡辺あや。監督は学生時代に自主製作映画を手がけ、「京都発地域ドラマ ワンダーウォール」がNHK入局後の初演出作となった前田悠希。
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京大の吉田寮の話。1時間8分のドラマの劇場版。
学生の立場からの映画になっている。これを大学側からの視点で撮影すると・・・・ってつい考えてしまうのは、やはり自分がそちら側の思考になっているのだろうな。
冷静に客観的に見れば、かなりの不衛生で地震が起きれば建物はもちろんのこと、積み上げてある荷物などによって押しつぶされたり、また火事が起きたりする前に、ごく一般的な鉄筋コンクリートの学生寮とは言わないが、現在と同じような雰囲気を持った建物に新築するか、大胆なリフォームが必要ではないかと思うのだが。
他人から見たら汚くて散らかっているように見える自分の部屋にも自分なりの秩序があり、これが自分の大宇宙であるという気持ちもわかるのだが、それにはあまりにも古くて汚い感じがする。古いなら古いで手入れが行き届いて磨き上げられているのならまだしも、写真で見る限りでは廃屋に見えなくもない。
実際の建物を見ていないのでなんとも断言は出来ないし、見学も受け入れているらしいので、一度現場を見てから批判するべきなのだろうなとは思う。
しかし、大家の立場だったら、キレイに住んでくれているのならいいが、いつ火事になってもおかしくないような一見ゴミ屋敷みたいにも見えてしまうようなら、正直出ていって欲しいだろうなと思ってします。
これはそう決めつけないで、一度実際のところを見てみるとガラリと印象が変わるのかもしれないが、今ひとつ共感できないんだなぁ。