
「半世界」「エルネスト」の阪本順治監督、「野獣死すべし」「探偵物語」の丸山昇一脚本によるハードボイルドコメディ。18年ぶりの映画主演となる石橋蓮司が、冴えない小説家と伝説の殺し屋という2つの顔をもつ主人公を演じる。ハードボイルドを気取る小説家の市川進。まったく原稿が採用されない時代遅れの作家である市川には伝説の殺し屋・サイレントキラーというもう1つの顔があった。しかし、彼は一度も人を撃ったことがなく、旧友である石田から依頼を受け、標的の行動をリサーチするだけだった。しかし、石田が中国系のヒットマンから命を狙われたことから、市川にも身の危険が迫る。石橋のほか、大楠道代、岸部一徳、桃井かおりと日本映画界を支えるベテラン俳優陣が顔をそろえる。
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ベテラン俳優「石橋蓮司」と阪本順治監督を囲む、実力派の役者さんたちが集まって、セッションを楽しんでいるような映画。
出演者みんなが楽しんでいる感じが伝わってくる。俺たちだけで楽しもうぜという雰囲気が出ているのがいい。それぞれの役者が、それぞれお得意のソロを聴かせてくれる。
石橋蓮司、大楠道代、岸辺一徳、桃井かおり。この4人が揃ったシーンが一番の見せ場なのだが、そこに至るまでの、石橋と大楠、石橋と岸辺、岸辺と桃井、石橋と桃井、そして大楠と桃井。どのシーンもとても印象的。
特に大楠と桃井のシーンが最高だった。さすがベテラン!
ストーリーが良かったというよりも、それぞれの役者さんの演技がピカピカと光り輝いている映画という印象。
素敵な映画だった。