
鬼才・三池崇史監督が窪田正孝を主演に迎えて描いたオリジナルストーリーで、余命わずかのボクサーが、偶然出会った少女と運命的な恋に落ちる一夜を描いた。天涯孤独の身で類まれな才能を持つ天才ボクサーの葛城レオは、試合でまさかのKO負けを喫し病院へとかつぎこまれた。医師から自分の余命がわずかであるという事実を突きつけられ、自暴自棄になりながら歌舞伎町の街を歩くレオの目に男に追われる少女モニカの姿が飛び込んでくる。ただごとではない様子からレオが反射的にパンチを食らわせた男は、ヤクザと裏で手を組む悪徳刑事・大伴だった。モニカは親の虐待から逃れるため歌舞伎町に流れ着き、ヤクザにとらわれていたという。レオは彼女を救うことを決意するが、その選択はレオがヤクザと大伴から追われる身となることを意味していた。レオ役を窪田、大伴役を大森南朋、モニカ役をオーディションで選ばれた新人の小西桜子がそれぞれ演じるほか、内野聖陽、染谷将太、ベッキー、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省らが顔をそろえる。
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三池崇史監督の作品ってもっとたくさん観ているかと思ったら、「妖怪大戦争(神木隆之介主演)」しか観ていなかった。
バイオレンスな映画があまり好きじゃないからチョイスしなかったのかもしれない。
今回も「初恋」というタイトルにそそられて観てしまったが、かなりのバイオレンスだった。
朝ドラでは軟弱でひ弱な役が多かった窪田正孝だが、今回はむちゃ強いボクサー。切れ味も最高だし、ボクシングの試合のシーンも、それなりに見えた。まあ、私はほとんど格闘技を見ないのでリアルに見えただけかのかもしれないけど。すごいなぁって見ていた。
相手役の可愛い女優さんは、前田敦子かと思ったら違った。オーディションで選ばれた女優さん。控えめながらも特に「ダメだこりゃ」なんてことは全然なくて、上手にこなしていたと思う。そう思うくらいだからそれなりに上手なのかもしれない。
この映画で「おぉすごいな」って思ったのは、染谷くんとベッキー。この二人にはち切れっぷりは最高。特に染谷くんはどの映画でも魅せてくれる。さすがだ。
脚本も面白くて、ずっと最後まで飽きることなく楽しめた。グロイシーンもそれほど目を背けるほどでもなく見られるし、格闘のシーンは見応えもあった。
なかなか楽しい映画だった。