
三億円事件の時、私はまだ小学校にあがっていない。
「モンタージュ写真」「白バイ」「アタッシュケース」くらいしか思い浮かばない。
再現ドラマとか、迷宮入り事件簿みたいなものは何度か見たことある。
宮崎あおい、小出恵介。そして、宮崎あおいの実兄である宮崎将。略歴を見ると「元俳優」とあるので今は俳優をやめているらしい。この作品を見る限り、いい俳優さんだと思う。
宮崎あおいさんと言う女優さんは、役どころに応じて様々な人間になり得るすごい女優さん。どれ一つとして同じ人間とは思えないほどだ。
ピュアで純真無垢な女の子だったり、冷血な女性だったり、不器用だったり、とても器用だったり。本当の宮崎さんはどんな人なんだろうって思ってしまう。そう言う意味では目が離せない女優さん。
小出恵介くんも好きな俳優さん。あんな不祥事があったがこれからの活躍に期待している。
この作品は、独特の湿気のある雰囲気がよく出ている。なんとも言えぬ不快指数の高さをよく表現している。でも、私はその湿気を体験しているわけではないが、なんとなくそんなイメージであり、それをうまく出せているなと感じた。
宮崎あおいはほぼ眉間にシワを寄せた不幸せな表情だが、最後の方に見せるちょっとした笑顔が本当に可愛い。
三億円事件の実行犯が宮崎あおいちゃんなのだが、その動機はあまりにもピュアなのだ。「初恋」と言う言葉の通り、そんな純粋な笑顔を見せてくれる。その笑顔を見れだけでこの作品を観た甲斐がある。