
原作である堀江謙一氏の「太平洋ひとりぼっち」を文庫本で読んだのは高校時代だっただろうか。まだこれから自分は何をするべきなのか何も決まっていない時にとてもワクワクする内容だったのを覚えている。
その原作を基に、石原裕次郎さんを主役に、妹役は浅丘ルリ子、母親役が田中絹代、同僚がハナ肇、船大工に芦屋雁之助など豪華キャストで、市川崑監督が仕上げた。
裕次郎さんが雨の闇夜に出航し、嵐の日、凪の日を乗り越え94日間かけてアメリカ・サンフランシスコまで小型ヨット単独無寄港での太平洋横断挑戦のドラマ。
ほぼ内容は知っているとは言え、やはり時代的な感性の違いなのか、たった97分の映画であったが、やや退屈だった。
CGや特撮の映画に見慣れてしまったせいなのかなぁ?
今度、辛坊治郎さんが太平洋横断に再挑戦されるとのこと。こちらの方も前回の失敗も合わせてドキュメンタリー風映画にしてもらいたい気がする。
そして、この堀江氏の原作はまた是非読んでみたいと思った。