
「ソラニン」に続いての宮崎あおいの作品。
もう宮崎あおいちゃん大好き。
高校時代のカップルを宮崎あおいと瑛太が演じていて、その17年後に再開した時は、永作博美と西島秀俊が演じる。
高校時代に河原でギターを弾くヨースケ(瑛太)に寄り添うユウ(宮崎あおい)。まだ下手くそなギターで、同じイントロばかりを繰り返す。
お互いに好きなのはわかっているのに、「好き」の一言が言い出せないユウとヨースケ。そのもどかしさを上手に表現している。そんなところに、半年前に大切な人を事故で亡くしたユウの姉(小山田サユリ)が、ヨースケと会うようになった。ヨースケと会っている時の姉は、徐々に元気を取り戻したように見えた。そんなある日のこと、ヨースケに会いに行く途中、姉は事故に遭ってしまう……。
奇遇にも都会で巡り合う二人。事故以来眠り続けるユウの姉の存在を知る。二人ともまだ心はあの時のままだった。
再びここであの時の気持ちに整理を付けようと、あれから弾いていなかったギターを手にユウに会いに行こうとするヨースケに、今度は・・・。
二人を演じる4人の俳優さんがみんな上手で目が離せない。ヒトの気持ちって、その時のタイミングと状況に応じてあらぬ方向に勝手に走り出してしまうもの。
結果的に思った通りにならない結末になり、悲しく切ないことになったり、たまたまハッピーになったり、そんな神様の悪戯ばかり。
カメラワークが独特で面白い。
たどたどしいギターが頭から離れないが、それも不快ではなく、最後はその完成版がちゃんとエンドロール で聞くことができるのが、ユウとヨースケの関係を表現しているようでスッキリする。