
直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、「パンとバスと2度目のハツコイ」「知らない、ふたり」の今泉力哉監督で映画化。「おじいちゃん、死んじゃったって。」の岸井ゆきの、「キセキ あの日のソビト」「ニワトリ★スター」の成田凌の共演でアラサー女性の片思い恋愛ドラマが展開する。28歳のOL山田テルコ。マモルに一目ぼれした5カ月前から、テルコの生活はマモル中心となってしまった。仕事中、真夜中と、どんな状況でもマモルが最優先。仕事を失いかけても、友だちから冷ややかな目で見られても、とにかくマモル一筋の毎日を送っていた。しかし、そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、マモルにとってテルコは単なる都合のいい女でしかなかった。テルコがマモルの部屋に泊まったことをきっかけに、2人は急接近したかに思えたが、ある日を境にマモルからの連絡が突然途絶えてしまう。
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こういった愛のかたちを経験したことないので、そういうのもあるんだなって、そういうのがいい人もいるんだなって、人間色々何だなってそう思う。
それでお互いに良ければそれでいいんだよねってことなのかな?
若い頃はいわゆる恋愛相談とかよくよく聞いたような気もするし、今になっても様々な夫婦がいることを知るにつけ、男と女はそれぞれ色々なパターンがあって、「普通はこうでしょ!」とか「普通はありえない!」とか、ある人の「普通」を基準に考えてしまうと大抵解決しないし、腑に落ちずにまた次のところへ相談を持ちかける事になる。
この映画でも「そんな男は最低だよ、別れなよ」「そんな女は普通じゃないっしょ」ってセリフが出てきて、自分とは違う価値観の二人を否定する。
でもなかなか別れられない。否定されるほど腹が立ち相手の弁護をし始める。これもよくあるパターン。
そういうのを上手に意表を突くかたちで、いくつものパターンを映像にしているところがすごいなと思った。
「え?! そうきたか!」というのが多かったので、最後の最後までワクワクしながら観ていた。
原作は読んでいないが、監督の作り出す独特の「間」も好き。この監督の他の作品にも通じる独特な雰囲気が好きだ。こういう映画があるから邦画はいいんだよなぁ。