
2017年に第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名ベストセラー小説を、大泉洋主演、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウの共演、廣木隆一監督のメガホンにより映画化。
小山内堅は、愛する妻と家庭を築き、幸せな日常を送っていたが、不慮の事故で妻の梢と娘の瑠璃を同時に失ったことから日常は一変する。悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。事故当日、娘の瑠璃が面識のないはずの三角に会いに来ようとしていたという。そして、三角は娘と同じ名前を持ち、自分がかつて愛した「瑠璃」という女性について語り出す。それは数十年の時を超えて明らかになる許されざる恋の物語だった。
小山内夫妻役を大泉と柴咲が、娘と同じ名前を持つ女性役を有村、三角役を目黒がそれぞれ演じる。
映画.com
なんとも不思議な映画だった。
「ぼーっと見てると何が何だかわからなくなる。」と妻に言ったら、
「そう?」と返ってきた。
「え? 全体をすぐに理解できた?」
「まぁね」とちょっと鼻高々に微笑んだ。

前世の記憶を持って生まれてきた子供。
それがこの映画のテーマ。
もしかしたら、みんなが誰かの生まれ変わりなのかもしれない。
あなたの身近な人も、前世では悲しい別れをしてしまって、
「もう一度、もう一度あなたに逢いたい!」という強い想いを持って、
雲の上からあなたの両親を選んで生まれてきたのかもしれない。
そして、やっと出会えた時に「あ、この人は初めて会った気がしない」と思うのかもしれない。
周りを見渡して、家族や知人、友人、恩人など、縁の深い人は、
きっと前世では、違うキャストで違う人生を共に歩んできた人の生まれ変わりかもしれない。
そう思うと、自分たちを選んで生まれてきた5人の子供たちに感謝感謝。
前世ではもしかしたら、恋人だったかもしれないよね。
また会えたね、やっと会えたね!
後半は、そんなこんなで大号泣でした。
エンドロールが終わった後に、もう少し余裕を持ってから照明を明るくして欲しい、そう思った映画だった。
この日は、トンカツ屋さんには寄らずに、行きつけのパン屋さん「DONQ(ドンク)」でパンを買って、
映画に出かける前にシャトルシェフに仕込んでおいたクリームシチューと一緒に食べた。

妻が聞く「そういう経験ってまったくないんだけど、なんかある?」
「それがさぁ、自分でも不思議なんだけどね」と私。
「はじめて紹介されてお嫁ちゃんに会った時にさ、自分でもなんでそんなこと口にしたのか覚えていないんだけどさ、第一声がニコッと笑って『初めて会った気がしないね』って言ったんだよね、俺」
「へぇ、それってちょっと間違えたら口説き文句じゃん」
「だよね、『以前にどこかでお会いしましたっけ?』ってやつ」
「みんなそんな長い長い物語でつながっているのかもしれないよね。一つの人生なんてただその中の一つのエピソードに過ぎないのかもしれないね」

この日のクリームシチューは、いつもより深いコクのある味がした気がした。
ご夫婦で映画の感想を語り合うって、ステキ。
昨晩、我が家では『鎌倉殿の13人・最終回』の感想を・・・。
「三谷(幸喜さん)らしい作品だったね!」と、クスクス。
DONQ(ドンク)の焼きたてバケットが好きです。
野菜ゴロゴロシチュー、おいしそうですね、大好き。
人参ががたくさんあると、
シャトルシェフ(照子ちゃん)でシチューを作ります。
しんちゃんママさん
「鎌倉殿・・」1年間楽しませていただきました。
今回見た「月の満ち欠け」の映画の主役は、頼朝役の大泉洋ですし、「公暁」役だった寛一郎(佐藤浩市の息子、三国連太郎の孫)さんが、レコードショップの店員役だったりで、なんだかクスッと笑ってしまいました。(^_^)
こんばんは。
初めて会ったお嫁さん、とは、息子さんの奥様でしょうか。
だとしたら、きっとKURIさんの奥様に似た雰囲気のある女性だったのではアルマジロ。
カラスさん
>息子さんの奥様でしょうか。
お察しの通りです。
>奥様に似た雰囲気のある女性だったのでは
確かにそうかもしれません。
以前、うちの7人の家族写真を友人に見せた時に「きしょ(気持ち悪い)! 家族みんな同じ顔してるやん」って言われたそうです。
うちの娘たち4人とお嫁ちゃんに並んでもらって「さてこの中で一人だけ実の姉妹じゃない人がひとりいます。誰でしょう?」と言われてもきっとわからないかもしれません。
この前、久しぶりに映画を外に見に行き、2番目に見たい映画の候補でした。二宮さんの「ラーゲリーより愛を込めて」を見ました。
クリームシチュー温まりますね。
アプリさん
>「ラーゲリーより愛を込めて」
私もどちらを見ようか迷った映画でした。
「今日は比較的軽い方を見ようか」と「月の満ち欠け」を選びましたが、「ラーゲリー・・」も見たい映画です。