今ここから

「伊勢金比羅参宮日記」を含む歴史関係、映画鑑賞の記録、日々の料理レシピ、乾癬について、山歩き、生活の知恵、5人の子育てなど、多岐にわたる個人ブログです。

映画

映画「望み」

投稿日:

堤幸彦監督と堤真一が初タッグを組み、雫井脩介の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、高校生の息子・規士や中学生の娘・雅とともに、スタイリッシュな高級邸宅で平和に暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊することが多くなっていた。ある日、規士が家を出たきり帰ってこなくなり、連絡すら途絶えてしまう。やがて、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。警察によると、規士が事件に関与している可能性が高いという。行方不明となっているのは3人で、そのうち犯人と見られる逃走中の少年は2人。規士が犯人なのか被害者なのかわからない中、犯人であっても息子に生きていてほしい貴代美と、被害者であっても彼の無実を信じたい一登だったが……。貴代美役に「マチネの終わりに」の石田ゆり子。「八日目の蝉」の奥寺佐渡子が脚本を手がけた。

映画.com

 自分にも思い当たるところがあるが、高校時代は親とはほとんど会話がなかったような気がする。何か聞かれても「べつに」ばっかり。ポケットに手を突っ込んで猫背で歩き、世の中を甘く見ていた。

 そして、すべてが不満で、何もかもにイラついていた。

 一番イライラすることは、自分自身に対することだ。不甲斐なくて、全てに自信がなくて、何もできない自分が嫌だった。やりたいことが見つからず、やりたいことが見つかってもそれを実現できる自信もなかった。

 両親もそんな自分を見ていて、辛かったんじゃないかと思う。自分にも息子ができて、自分が迷っていた年齢になったときに「あ〜、あの頃の自分がいた」と思ったが、自分よりもよほど強く見えた。

  この映画も、小さい頃はあんなに仲良く一緒に遊んだ男同士だったのに、なぜ今はろくに会話も出来ないのだろう?こいつは何を考えているのだろう? そんなところに突然帰宅しなくなり、事件に巻き込まれていく。

 自分の息子を信じたいのは間違いないが、その自信もここ最近会話もしていないから不確かである。頼るのは、小さい頃のいくつもの思い出の中の息子の人間性だけなのだ。

 そんなことがひしひしと伝わってくる。

 妻とは心配の仕方が違う。映画の中では母親としてはどんな状況であろうが息子が生きていてくれればと考える。父親としてはどうなのだろうな。いろいろな面から考えてしまってよくわからず戸惑ってばかり。ただ冷静に考えようと努力している。

 そんな家族みんなの動揺っぷりがとてもリアルに伝わってくる映画だ。こんな事件は起きて欲しくないのはもちろんだが、それを描いたことはそれで価値はあるのだろうな。でも、この年になると明るく楽しい時間を過ごしたいという気持ちが大きい。たまにはこういう映画もいいけど。

 



-映画

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

映画「大誘拐」

ある夏の日の朝、大阪刑務所に仲間の正義と平太を迎えに行った健次は、二人に誘拐の計画を話す。最初は反対する二人だったが、健次のねらいは紀州一の山林王・柳川とし子刀自。さっそく計画を実行する三人。ところが …

映画「愚行録」

    直木賞候補になった小説「愚行録」の映画化作品。  ある未解決エリートサラリーマン一家の殺人事件から1年。それを追い始めた週刊誌記者「田中(妻夫木聡)」は、殺された家族の大学時代の友人たちに取材 …

ドラマ「有村架純の撮休」

1話完結タイプのWOWOWドラマ。全8話。  妄想を膨らませることができる、かなり上質のドラマ。有村架純ファンなら堪らない設定。  毎回、急にドラマの撮影が休止になり、ポッカリと空いた1日をどう過ごそ …

映画「ホテルローヤル」

直木賞作家・桜木紫乃の書いた「ホテルローヤル」という短編集の映画化。 桜木紫乃の映画化は2作目で、前作は佐藤浩市と本田翼出演の「起終点駅 ターミナル」。    今回の「ホテルローヤル」は自伝的な小説で …

映画「空母いぶき」

 先に13巻の原作漫画を読んでから、期待して映画を観た。  映画館で1回目の鑑賞。Amazonプライムで2回目の鑑賞。  正直、原作はかなり面白くてのめり込んで読んでしまった。珍しく全13巻購入して数 …