
設定がややこしいのでWikiから引用。
主人公の相原ノボルは、東京の大学卒業を控えて博多へ戻った時、妊娠中の神林先輩と再会し、知り合った高校に入学して間もない頃の8年前の5月末からの出来事を振り返る。自分たちにとって高嶺の花だった神林が、同じ3年のバスケット部の男と付き合っているらしいという話を聞いたノボルはその相手がかつてより慕う宮崎先輩であると知り納得する。しかし1か月前に宮崎が別の少女と一緒にいたことを思い出したノボルは不思議に思う。ある日、ノボルは宮崎に呼び出された図書室で、宮崎のもう一人の交際相手であるその少女・百瀬陽に引き合わされる。宮崎先輩は神林から浮気の疑いをかけられており、それを晴らすためにノボルに百瀬と付き合う振りをしてほしいと頼まれ、ノボルは承知する。唯一の友達である田辺にも真相は明かさず、学校にいる間はもちろん神林の前でも精一杯恋人同士の演技をする。一方で、百瀬は相変わらず宮崎との交際を続けているらしい。
いかにもモテそうにないノボルが、イケメンの先輩にいいように使われる映画だが、その中でそれぞれの葛藤があり、それを上手に表現していて思いの外面白い映画だった。上映時間も1時間48分と手ごろ。
主演は早見あかりちゃんと言う元ももクロと言うことだが、私には朝ドラのマッサンの妹。そのさえないノボル君がいい味を出していた竹内太郎さん。略歴を見たら、わたしが高校時代によく読んでいた経済小説家の「清水一行」氏のお孫さんだったのでびっくり。
イケメンの先輩に工藤阿須加くん、その彼女に石橋杏奈ちゃん。どちらも好きな役者さん。石橋杏奈ちゃんが大きくなると中村優子さんでこちらもいい味出していて、竹内太郎君が大きくなると向井理さん。キャスティングはいい感じ。
ラブコメじゃなくて、青春の1ページが上手に描れている佳作であった。