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映画「硫黄島からの手紙」

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クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。アメリカ側から硫黄島を描いた「父親たちの星条旗」と対をなす本作は、硫黄島の戦いに参加した一人の若き日本軍兵士の目を通して、約2万2千人の日本軍を率いたアメリカ帰りの名将・栗林忠道中将らの戦いを描く。主演の栗林中将に渡辺謙、その他二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童がそれぞれ日本軍兵士として出演。

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  嵐の二宮くんと渡辺謙さんが、クリント・イーストウッド監督の下で見事な演技。アメリカ側の作品である「父親たちの星条旗」はまだ鑑賞出来ていないのでぜひ観たいところ。

 戦争映画は大抵観終わると虚しくなる。戦争のバカバカしさにうんざりする。話し合いでは解決できないのはわかるが、これがもしどうにもならない必要悪なのであれば、自分が生きている間に戦争が起きないことを祈るばかりだ。

 自分の祖国を、自分の家族を、自分の愛する人を守るために、命を懸けて闘うというモチベーションの元に行動に駆り立てるのだが、それもそうするしか道がないよう、他の選択肢を断たれて仕方なく戦地に赴くケースがほとんどだろう。

 この映画でもそのあたりはそんなスタンスで描かれているように思える。

 二宮くんも若夫婦でパン屋を開業。しかし、戦争がはじまり、砂糖も手に入りにくく、小麦粉もなかなか手に入らなくなり、最後には金属を拠出せよということでパンを焼く窯まで持っていかれてしまう。奥さんが妊娠しておめでたいというところで二宮くんに召集令状がくる。

 そして、配属されたのがすでに大本営から見捨てられた硫黄島。補給もなく、腹が減った状態で無駄に思えるような塹壕掘りなどをやらされ、不満を口にすれば殴られるという日々。上官も意見が分かれてなかなか方針が決まらず振り回されるばかり。

 そんな時についにアメリカ軍が上陸作戦を決行してくる。圧倒的な戦力に逃げるばかり。最後はみんな自決していくが、こんなところで死んでたまるかということでどうにか奇跡的に生き残ることになるが、なんとも虚しさだけが残る。鬼畜米英と吹き込まれたが、実際は自分たちと同じ、故郷では母や妻や子供が帰りを待つ若者ばかり。どうして俺たちはこんなところで殺し合わないといけないのだと憤慨するばかり。

 戦争とはやってはいけないことだが、一度火蓋が切られるとどうにも個人と力では何もできず、流れに逆らうことは難しい。そんな虚しさばかりが際立つ映画であった。



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