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映画「1944 独ソ・エストニア戦線」

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ドイツ武装親衛隊に属する、エストニア人のカール・タミクの両親と妹は、ソ連赤軍によって極寒のシベリアに追放された。1940年から始まったソ連による弾圧は、多くのエストニア人が悪評高きナチス・ドイツに身を寄せるきっかけとなり、カールもその中の一人となっていた。一方、カールと同じエストニア人のユーリ・ヨギはソ連赤軍の上級軍曹であり、彼は1939年、兵役によりソ連のエストニア国防軍に召喚されていた。上官からの信頼も厚い彼は、ソ連に忠実に任務をこなす毎日を送っていた。そんな中、同じエストニア人であるカールとヨギは敵同士に分かれる形で、戦場で遭遇する。それはエストニアの独立が不可能な時代に起きた悲劇の戦いであった。愛するエストニアの国土がドイツとソ連の戦車、地雷に埋め尽くされ、同胞同士のあまりにも苛烈な戦闘が続く。爆炎と硝煙の中で二人が見たものとは一体….

TOWER RECORDS

 「エストニア」という国は、バルト三国の一番北の国。旧ソ連からは弾圧されながらも兵役でソ連赤軍として真面目に任務につくエストニア人の青年ユーリ・ヨギ。

 もう一人カール・タミクという同じエストニアの青年は、両親と妹をソ連赤軍によってシベリアに追放され、ナチスドイツに身を寄せていた。

 そんな二人が戦場で対面する。

 そして、ユーリはカールを銃で殺してしまう。殺されたカールの懐には姉に出すべき手紙が入っていた。そこには、家族がソ連赤軍に連行されていく時に自分はただ見ていただけで何も出来なかったとその悔恨が書かれていた。ユーリはその姉に手紙を届ける。自分がカールを殺したとは言わずに、その後もその姉に恋をしてしまうが、そのことでも自分を苦しめる。

 どうして我々は同胞同士で戦っているのだ?そもそもこれは何の戦いなのだ?自分の祖国の独立のために戦っているはずが、どうして同じ国のもの同士で戦わなければならないのだろう?

 こんな悲しいことがあるだろうか?

 兵士たちも悩み苦しむ。同胞を殺してしまった自分を責めて責めて責め続ける。

罪なき人が罪を感じ、罪深い人が何も感じない

 こんな時だからこそ、このような映画がリアルすぎて怖くて震えてしまう。こんなに悲しく怖い映画があるだろうか?

 

-映画

執筆者:


  1. Aki より:

    ソ連(ロシア)って国は変らないのかねぇ

    • KURI より:

      Akiさん
       ロシアについてのことってほとんど知らないので、YouTubeとかで簡単にロシアと周辺国の歴史とかいくつかの動画を見ていてもあまりに日本と違うので共感するのが難しいです。
      周りを海に守られている島国の人間では到底理解できないものがあるのでしょうね。

  2. しんちゃんママ より:

    >「罪なき人が罪を感じ、罪深い人が何も感じない」
    ⇒わかります。
      テレビで『ウクライナ』と聞くだけで、心が苦しくなり、動悸が・・・。
      W先生の相談したら、見なければいいと・・・。
      これが朝8時にTBS『ラヴィット』を見る理由です。

      コロナが流行し始めた時も同じ症状になり、しんちゃんパパにW先生へ連れて行かれました。
      W先生は電卓片手に、松戸市の人口と松戸市の感染者数を計算して、必死に説明。
      しんちゃんママが納得するまで、コロナウイルスと感染防止を話をしてくれました。

    • KURI より:

      しんちゃんママさん
       近頃「不安を煽るのが仕事」としか思えなくなりました。そして「本日の新規感染者数」も、どうでもよくなりました。(^_^)

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