
1953年、ロサンゼルス。元刑事を含めた6人の男女が惨殺された事件の捜査にあたっていたロス市警の刑事バドは、やがて売春組織の娼婦リンにたどり着く。一方、殉職した刑事を父に持つ野心家のエド、そしてテレビの刑事ドラマでアドバイザーをしているジャックも動き出す。刑事たちはぶつかり合いながらも、やがて手を組み、警察内部の汚職に立ち向かうことに……。作家ジェームズ・エルロイが著した「L.A.4部作」のひとつを映画化したクライムサスペンス。
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1997年の映画。舞台は1953年のロサンゼルス。名作と言われている映画だが、初視聴。
最初は人間関係が複雑な上に、メインの3人の刑事のうち若かりしケビン・スペイシーとラッセル・クロウが微妙に似ていて混乱するところもあったが、中盤あたりになるとそれも整理されてストーリーに引き込まれていく。
どこの国もいつの時代も一緒だが、ヤクザとそれを取締る警察もどっちがどっちだかよくわからない。それぞれの正義があり、個々にその正義を決定付ける過去がある。金と権力と女がいつも絡み合いながら、世の中は正義とは違うところでうねうねと動く。
脚本はよく出来ていて、緩急付けながら138分を飽きさせずにスクリーンに釘付けにされる。さすが名作と言われるだけのことはあった。俳優たちもみんな素晴らしい。
ぜひもう一度観たい作品。