
「パンとバスと2度目のハツコイ」「愛がなんだ」などで恋愛映画の旗手として注目される今泉力哉監督が、ドラマ「おっさんずラブ」「あなたの番です」などで勢いに乗る田中圭を主演に迎えた恋愛群像劇。独身・彼女なしで「恋人は花」と言うほどに花が好きな夏目誠一が営む、おしゃれな花屋と、女性店主の木帆が切り盛りしているが、父親から代替わりして今では廃業寸前のラーメン屋。対照的な2つの店を舞台に、さまざまな人たちの不器用な片思いを描く。田中が花屋の店長・夏目を演じ、「不能犯」「午前0時、キスしに来てよ」などに出演したモデルで女優の岡崎紗絵がヒロインの木帆に扮した。
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「こんな雰囲気の映画があるから邦画っていいんだよなぁ」って思うような作品。そんな映画をこの監督は撮ってくれる。今泉力哉監督。
「パンとバスと2度目のハツコイ」「愛がなんだ」
ではそんな恋愛映画を撮ってくれた。今回は主人公に乗ってる田中圭。この映画でもモテモテだ。惚れるのは細身でモデルのように可愛いラーメン店主の岡崎紗絵だったり、女子中学生だったり、既婚の色っぽい「ともさかりえ」だったり。とにかくモテる。
振り向けばどこにでもいそうな素朴なお兄ちゃんが、女優さんやモデルさんにモテて、「なんで僕なんかがモテるのかわからないけど、本当にモテているんですかねぇ?」みたいなスタンスなのがいいのかもしれない。
女性への興味は表には出さず、いつも自分の好きなものに熱中していて、そこへの愛情の注ぎ方が変態ちっくじゃなくて素直で純粋なのがいいのかもしれない。そういう人物像は上手に演じているというか、そう見えてしまう田中圭の良さが出ている映画だった。
短い映画だったが、いい映画だった。
また観てしまうかもしれない。