
東野圭吾の人気ミステリー「加賀恭一郎シリーズ」第9作の映画化。同シリーズが原作で2010年に放送された連続ドラマ「新参者」、11年の単発ドラマ「赤い指」に続き、阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じる。東京・日本橋の翼のある麒麟像にもたれかかるようにして死んでいた男の捜査に当たる加賀だったが、容疑者の八島が逃亡中に車にはねられ意識不明に。八島の恋人・香織は涙ながらに無実を訴えるが……。ドラマ版から続投の溝端淳平、黒木メイサらに加え、事件の真相に深くかかわる香織役で新垣結衣が共演。監督は「涙そうそう」「ハナミズキ」の土井裕泰。
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「祈りの幕が下りる時」が面白かったので、遡ってこちらも観てみた。
今から9年前の映画になるが、新垣結衣、山崎賢人、菅田将暉、松坂桃李という、今は立派に主役をはる面々が若い。若いがこの頃から魅力的な役者さんだ。それだけでも見る価値のある作品だった。
ストーリーは、ハズレのない東野圭吾作品で、見事なものだった。演技で好きなのはやはり中井貴一かなぁ。この人の演じる父親役は素敵だなぁ。
少しずつ謎が解明されていく気持ち良さは、昨日見た「祈りの幕が下りる時」と同様に観ていてスッキリする。伏線回収もちゃんと出来ていて気持ちよく終わる。クセになりそう。原作は読んでいないが、十分に面白かった。
山崎努演じる主人公の父との確執も、最終回の「祈りの幕が下りる時」を観ているので理解できる。最初に最終章を観てしまったのは失敗だったか?と思ったが、まったくそんなことなく十分に楽しめた。
あそこであの人があの人を衝動的に殺してしまうことが、ちょっと考えにくいなぁって思うのだが、小説だからまぁ仕方ない。