インターネットがやっと始まった頃だろうか、パソコン仲間で「検索」のコンテストで優勝した人と出会った。
まだ20代前半の可愛らしい若い女性だった。
その当時にパソコン通信が普及して、そこからインターネットに移行してしばらく経ったころ。

検索のコンテストというのは、
あるホームページに辿り着くために、どのような検索文字を入れれば一発でそのホームページを表示できるかということ。
現代なら検索エンジンも優れているので、安易な検索文字を入力するだけでおおよそ行きたいところに行ける。しかし以前はそうではなかった。
検索文字をいくつも入力して、そこから更に絞って行って、やっとたどり着く感じだった。
それをいくつかの検索文字の入力だけで、一発であるホームページを最上段にヒットさせるというコンテスト。それをいかに速くできるか。想像力の賜物だと思うが、その時の様子を聞いてみたら、「そんな方向から攻めていくの?」ってことだった。詳しくは覚えていないのだが、意外な単語が並んでいたのを覚えている。
今ではそういう遊びは出来なくはないだろうが、あまり楽しいとも思えない。
今は、やたらな単語を検索すると、広告などでその単語に関する商品につきまとわれるので、うっかり変なものを検索できない。
YouTubeのアカウントもリビングのテレビで共有されているので、自分が何を視聴したのか家族にもバレバレだ。