毎日、何かしら「発見」をしたいと思っている。
どんなことでもいいから、「おっ!」とか「ヘェ〜、そうだったのかぁ」とか。
何かそういう発見があると、とてもうれしい気持ちになるのだ。
少しでも前に進んだ気持ちになる。
そんなことを忘れずに書き留めておきたいと思って、
日記を書いたり、このブログを書いたりしているのかもしれない。
それをまた妻に報告するのも楽しい。
「ねぇねぇ」から始まるその話に、
「はいはい、そうなんだ。すごいねぇ。」と、
いつものリアクション。
それでいいのだ。
その時の私の顔は、
子供がお庭でダンゴムシをいくつも見つけてきて、
母親の眼前に「ジャーン!」と両手に乗せて見せる時の嬉々とした顔をしているのだろうなって思う。
母のびっくりした顔を見て、満足するのだ。

あとから読み直してみても、そのことをちっとも覚えていない。
まったく身に付いていないのだ。
その時だけの大きな発見にうれしい気持ちなっただけで、
その内容はまったく覚えていなくて、忘れ去ってしまっている。
みんなただの通りすがりの一見(いちげん)さん。
積み上げたものも、いつかは水に流れていってしまう。
せっせと貯めたものも、最後は持っていけない。
でも、それでいいんだと思う。
そう言うもんなんだと思う。