「比叡山横川の紅葉を見にいきましょうか」とマルさんからのお誘いにのって、かなり以前に歩いて迷ったことがある「西教寺から三石岳経由で横川へ」行くコースを登ってみた。






この駐車場にてこれから登るルートを紙の地図で確認する。

以前迷った時も、しっかり紙の地図で確認してから登ったのだが、それでもしっかり迷った。
そして今回は前回以上に激しく迷ってしまった。

そこそこしっかりした道なので何も不安はなかったが、徐々に道は細くなり、踏み跡も怪しくなってきてしまった。

「こっちに少し踏み跡らしきものがありますが、どう見ても道じゃないですよね?」
沢に沿って登って、どのどんつきまで来て、そこが3mほどの滝。
「これを登れば、そのすぐ先にしっかりした登山道があるはずなんですけどねぇ」

その滝の横の大岩を登らないと行けないのだが、身軽だった中学・高校生くらいだったら登っちゃったかもしれないが、今の年齢と体力と、落ちた時のダメージを考えると一度戻った方がいいと思い、頑張って登ってきた道を30分ほど戻った。
その川沿いを迷って歩いた時のGPSの軌跡がこんな感じ。

来た道を戻ったつもりだったが、どうも来た道とは違ったようで、いつの間にか登山道らしき道に合流できた。しかも、赤テープまである。

「今度はこっちに行ってみましょう」と意気揚々と歩いていった。

しかしその道も最初は良かったが、そのうち赤テープもなくなり、踏み跡も怪しくなってきて、最終的には道が消えた。
目の前には入り込めない深い藪の斜面と、45度ほどあるんじゃないかと思う滑りやすい斜面。
でも、その斜面の上には「あれ登山道があるように見えるんですけど?」という雰囲気。
木の根に捕まり、ツタをロープがわりに使いながら、私一人でよじ登ったら、
そこにはとても立派な林道があった。地図で見ると、その林道をひたすら歩けば横川に行けそうだった。
握りやすそうな3mほどの強い枝を探し出して、私が切り株に足を踏ん張って3mの枝を下げてマルさんを引っ張り上げて、どうにか無事に二人とも林道に上がることが出来た。
いやはや、三石岳はいつもこうだ。前回も確か迷って、最後は急な斜面を無理やり登って登山道に出たのだった。今度こそと思ったのに、今回はさらに迷った上に枝を使って引き上げることになるとは。
それでも無事だったことは、この上なくラッキーであった。

林道をしばらく歩くと、こんな通行止めの標識。
私たちはこの先の方から歩いてきて、振り向いた写真がこの上の写真だ。
そんなところを歩いてきたんだなぁ。

そこからはひたすらゆるい登り坂の林道を歩いた。写真はこの日はじめての眺望。やや霞んでいるが、琵琶湖大橋が見える。

向こう側の山は、比叡山延暦寺の東塔。延暦寺あたりだけ紅葉しているのは、そのように植えてあるってことなのだろうな。遠くで鐘の音が聞こえてくる。
歩き始めて3時間半。すでに午後1時を過ぎていたので、まだまだ横川には着かないが昼食を食べることにした。
やっとやっとの昼ごはんは、おにぎり3つ。かなり元気が復活してきた。

横川の紅葉はちょうど見頃で、疲れた体に安心感とともにグッとくるものがあった。

恵心堂から元三大師堂、そして横川中堂へ。



観光客も多かったが、また違う集団もいらしていて、
胸元に大きな紙を下げて、そこにはタレントさんの名前が書かれていた。これはテレビ中継のリハーサルかな?

電源車に中継車にたくさんの機材。これって昨年の醍醐寺でも同じだったなぁ。
ちょっと番組表を調べてみたら、今日の午後1時50分~の番組のようだった。
生中継スペシャル! ニッポン「今」つないでみたら~秋うらら 2022~
[総合] 2022年11月12日 午後1:50 ~ 午後6:00 (250分)

いつもならここから峯道を東塔まで歩くのだが、今日さすがにそこまでの元気がなくて、はじめてシャトルバスに乗った。800円で終点の比叡山頂(ガーデンミュージアム比叡前)まで連れていってくれる。
そこからは歩いて八瀬ケーブル駅まで降りる。

いつも比叡山に登った時にお昼ご飯を食べる見晴台を通って、ケーブル駅まで歩いていく。

↑ 大原の里を見下ろす。

八瀬ケーブル駅は超満員。外にこんなにも行列が出来たのって初めて見たかも。でもちゃんと全員乗り込むことが出来た。

いつもの坂本ケーブル(滋賀県側に降りる)は、距離が日本一のケーブルカーだが、こちら八瀬ケーブル(京都側に降りる)は、標高差(561m)が日本一のケーブルカーだ。
ついつい、ケーブルが切れたらこの急な坂を一気に落ちていくのか?って想像してしまう。

ケーブルが切れることなく、無事に八瀬に降りてこられた。この八瀬地域も紅葉の名所で観光客が多かった。比叡山が見頃だけあって、麓はあと数日かな?ってところ。
満員の叡山電鉄にのって出町柳駅へ。

叡山電鉄から、京阪本線に乗り換えて、続いて三条から市営地下鉄東西線、そして京阪大津線、石坂線と乗り継いで午後5時に無事帰宅。
とにかく無傷で元気に帰ってこられたことに感謝するばかり。
また、迷いの三石岳にチャレンジする日は来るのだろうか?多分、もう行かないかな?きっとあの点線の登山道もあちこち崩落していて道が失われてしまっているのだと思う。
だからこのコースは絶対におすすめしない。
晩ご飯は、クリームシチュー の素を使った鍋にした。
心もほっこり、体もポカポカ。
お疲れ様でした。

今回は動画ばかり撮影したので、写真は少なめ。またいずれ動画を編集してみようと思います。
比叡山のコースもいろいろですねぇ、
以前はもともと登山道なんて無い山を国土地理院の地図を頼りに歩いたこともあったけど、我ながら元気だったなぁ、怖くていまは絶対無理、特に日差しが遮られてる秩父の暗い森は視力の落ちた現在まったく見通せないので道迷い必至w
Akiさん
>登山道なんて無い山を国土地理院の地図を頼りに歩いた
ひやぁ〜、そんなことやってたのですかぁ?大文字山だったら点線のない登山道もたくさんあって色々歩きましたが、大文字山以外では比叡山でも無理です。まして秩父の山なんて怖すぎる。
低山の道迷いは怖いですよねぇ。今回は反省点ばかりでした。
きょう、NHKで延暦寺からの生放送を観ようと思っていたので、グッドタイミング。
「行きたいけど、行けない比叡山」です。
コロナ禍・自分の体力・家族の体調等を考えると、行きたい所には行ける時に行っておくべきだと思いました。コロナ禍2ヶ月前に中尊寺&瑞巌寺に行って、よかったと思っています。
しんちゃんママさん
>中尊寺
私にとってそこが「行きたいけど、いけない」ところかもしれません。中尊寺行ってみたいなぁ。
>瑞巌寺
瑞巌寺はよく知りませんでしたが、比叡山延暦寺第3代座主・慈覚大師円仁によって開創されたお寺なのですね。またちょっと調べてみます。
先程、まさにその中継車がいた番組の終わり10分くらいを見てました。きれいな比叡山の紅葉でしたね。それを直に見たらすばらしいでしょう。
それにしても、山道は怖い。無事に帰れてよかったですね。
アプリさん
わたしも最後に大竹しのぶさんが横川中堂の石段の下で歌を歌ってらした場面だけ見ていました。
2日前の準備の段階でも、30人ほどのスタッフが集まっていましたから、当日はさぞ賑やかだったことでしょう。
比叡山の紅葉は、延暦寺のところだけで、それ以外は杉、ヒノキ、ぶな、松などばかりで紅葉はほとんどなく、遠くから見るとお寺があるところだけ赤く見えるのが面白かったです。(^_^)
>中尊寺行ってみたいなぁ。
⇒中尊寺は行く前から、予想ができました。
中尊寺の次に行った毛越寺(庭園)、予想の100倍よかったです。地元案内人さんと回ったのですが、今は現存しない平安時代の伽藍の説明、感動しました。澄み切った池の中に当時の痕跡があったり・・・。案内人さんがいなければ、「池がある!」で終わってしまい、見逃すことだらけでした。個人旅行でも、有料の案内人さんを頼むべきだと思いました。
>瑞巌寺
⇒有名な民謡『斎太郎節』の歌詞に瑞巌寺が出てくるので、知っていましたが・・・。
お寺というより、堂内はお城(?)みたいでした。
しんちゃんママさん
>予想の100倍よかったです。
それはまた益々訪れたくなりますねー。
>有料の案内人さんを頼むべきだと思いました。
覚えておきます。(^_^)
>有名な民謡『斎太郎節』の歌詞に瑞巌寺が出てくるので
おぉ!あの瑞巌寺ですか!なるほど。