
押入れの奥から出てきた遺品。
以前、第一回目遺品整理の時には保留にして仕舞い込んだもの。あまりに奥に仕舞い込んだので2回目、3回目の遺品整理でも目に触れなかった。今回引っ張り出してみて「やっぱり要らないね」ということで、廃棄することにした。
自治体指定のゴミ袋から微妙にはみ出てしまうために、ノコギリで三等分にした。
同時に古い簾(すだれ)も切断した上で一緒に袋詰め。

この「珠暖簾(たまのれん)」というものは、子供の頃、家で使っていた記憶がある。プラスティックでカラフルなものだったり、木工細工のものだったり。しかし、今はほとんど見かけなくなった。
この珠暖簾は、思うほど視界を遮ることもなく、たまに顔に当たったりして、なんのためにあるのだろう?って思ったりした。これは一つの結界みたいなものなのだろうか?
玄関と居間に通じる廊下の間であったり、台所と居間との間だったり。考えてみると、居室の間には珠暖簾はない。台所と居間、お風呂や脱衣所と居間の間、玄関と居間に通じる廊下の間。もっと昔だったら、土間の部分と畳の部屋との間を隔てるものであったような気もする。
お店の暖簾はまた違う意味があるだろうし、日除けや風除け、目隠しの役目もしてくれる。
「これがないと丸見えじゃないの」というのもわかる。珠暖簾ひとつでも、その奥への焦点を合わせにくくなるという効果もある。手で珠暖簾を払ってから入室するという儀式的なものもあるかもしれない。

珠暖簾を廃棄してみて、少しだけ「まだ使えたかな?」って思ったが、もう何年も必要に感じることなく過ぎてきたので、やはり処分してよかったのだろう。子供たちもきっと使わないだろうし。
この珠暖簾の他にも、夏用の襖だったり、夏用の衝立だったり、昔の道具が押入れの奥にある。もう使わないのはわかっているが、なかなかこういうものは捨てにくい。
亡き義父母はなんて言うだろうな?って考えてしまう。「それかなり良い品なのに勿体無い」とか「まだ使えるのに」とか、後ろめたさを感じてしまう。遺品整理とはそんな自分の中で作り出した妄想の声との戦い。実際は「あぁ、そんなの捨ててええよ」と言ってくれているのかもしれないし、「自分たちが使いたいものだけ使ったらええ」と言ってくれていると信じるだけ。その遺品に思い出がないのにこの迷いだから、思い入れのある妻が捨てられないのも理解できる。
だから私が「今までありがとう」と声をかけて捨てる。
一昨日、夏物の入替をしました。衣装ケース4個を整理して、大きなゴミ袋2袋分、断捨離しました。
一番驚いたこと⇒ティッシュが出てくる出てくる。生協でかわいいキャラクターのティッシュ(ミッキー・スヌーピー・サンリオ)があると、絶対に注文するので・・・。年内、買う必要がないのですが、今週もミッキーのティッシュが届く~~~。
しんちゃんママさん
パパさんのお部屋の掃除に、衣替えとお忙しい日々ですね。
キャラクターのティッシュですか。年内買う必要がないほどというなかなかの数なのでしょうね。
腐るものではないですもんね。(^_^)
珠暖簾、ありましたね。昭和のドラマには出てきたような~
確かに結界っていうか、あれだと入っていくとちょうど音がするから、誰か家族が入ってきたってわかるし、まあ、声をかければいらないのかもしれませんが。目隠しなら、布の暖簾でもいいのでしょうが。
衝立、家にもありますが、使っていたのか?それとももらったのか。結局、使わずに今は外からの人が出入りはしない土間に置いてあるだけです。もらったらしいサイドボードもあるけど、洋間もないし、変ですが、私たちが使っている4.5帖の和室に置いてあって邪魔なんですが、行く場がない始末です。
アプリさん
>入っていくとちょうど音がするから
確かにおっしゃる通りですね。あの音は独特ですもんね。風も遮らず、視野もさほど遮らず。
衝立、アプリさんのお宅にもありますか。サイドボードもそうですが、家具というものが変わってきていますよね。
息子夫婦も新居に入るのに、「タンス」は皆無でした。昔の婚礼家具というものはほぼ姿を消しました。