
乾癬の痒みがない人もいらっしゃるらしいが、私の場合は控えめに言ってもそこそこ痒い。
昼間は気がつけばポリポリとかいている程度。特に昼間は痒いというよりかさぶた気になってそれをついつい剥がしてしまう行為が多い。
痒いのは夜に風呂に入ってからだ。ここから毎晩地獄の時間が始まる。
湯船に入るとすぐにあちこち痒くなる。それを我慢できればひどくならないが、一度掻き出したら止まらない。次から次へと全身掻き毟って湯船が浮いたカサブタだらけになって、その後はひたすらそれを掬いとる作業に費やされる。
特に冬になって乾燥してくると痒みが増すので、今この11月12月あたりが辛い。次に風呂に入る人に申し訳ないからシャワーだけで済ますこともしていたが、そうすると風呂上りから体が冷えてしまってそれはそれで調子が悪くなる。
体が温まると、それはそれで痒みが増してきて、風呂上りも全身赤くなって気が済むまで掻き毟っていると新しい下着が血だらけになってくる。
以前は、痒みが出た時点でステロイド軟膏を塗っていた。そうすると魔法のように塗ったそばから痒みが消えていった。それをいいことに、痒くなればステロイドを繰り返していた。まるで薬物中毒のように。
結果的に5年以上ステロイド軟膏を塗り続けてきたが、治癒することはなく、私にとっては高価な痒み止めでしかなかった気がする。上手に付き合っていくと言われていたが、今ではどうなんだろう?って思う。今はまったく塗っていない。
その時のことを体が覚えているのが、見た目が同じであるワセリンを塗ると気分的に痒みが治ることがある。これはプラシボ効果というものだろうか。ワセリンやニベアでも似たような効果があるが、やはり痒み止め効果はステロイドには敵わない。
布団に入ってからも痒みは続く。血だらけになりながら、下着を真っ赤にしながら掻き続けて、疲れた頃に眠りに入る。一度寝てしまえば痒みで目が覚めることがないのが唯一の救いだ。
朝起きてからもしばらくは調子がいい。朝が一番調子がいいかもしれない。朝起きたら全てのカサブタがキレイになっていたらどれほど幸せかと思う。鏡に映った姿が、光の加減でカサブタが見えにくいことがあったりすると「治ったか?!」と希望の光をみたりするが、よくよく見ればいつもと一緒の顔。そしてまたその日が始まる。それの繰り返し。
鍼灸に通うようになって一時はかなり改善した。しかし、今はまたひどくなっている。これは好転反応だと思いたい。そう信じて生きていくしかない。希望は捨ててはいない。捨てていないどころか希望しかない。
完全治癒はできないかもしれないが、この症状には波があり、良い時と悪い時とを繰り返す。今はそれが悪い方へ振れているだけ。また良い方へ振り返して来るはず。そう信じて日々を過ごしている。
命を取られるわけではない。まだマシだ。そう思って日々の痒みを受け流している。
すっかり忘れていたけど、幼少時のやけどの跡がケロイドとなり、小学生の頃はずっと掻きむしって出血してたなー、際の血液の流れがかゆみを引き起こすとか医者の叔父さんが言ってたけど、要は治癒途中の傷が痒くなる理屈なんろうな、なんだかんだと30代くらいになるまで症状は続いてたかも、今から思えばかゆみ止め塗るっておくんだった…
よく掻いていましたよね。今はもう大丈夫なんですね。
今年の春くらいまでは結構調子良くて、これなら温泉とかも行けるかもって思っていましたが、またしばらくは辛抱です。
そのうちまた調子の良い時もあるでしょうからそれを期待してみます。